日 録

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 きょうまで3日間、毎夏恒例の軽井沢での研究会合宿に行ってきた。
 例年、この合宿は8月中旬にもよおされていたが、ことしから開催時期を遅らせることになり、今回は8月20日から22日までの2泊3日だった。

 わたしがはじめて軽井沢をおとずれたのは、この合宿への初参加だった2000年のことだ。
 それ以前は、軽井沢のような俗物趣味のところに行けるか、などと思っていた(バブル期に学生時代を過ごした世代にありがちな屈折かもしれない)。
 しかし、いちど行くと、冷房のストレスのかかった涼しさではなく、よけいな力がぬけるような、自然の涼しさをとてもここちよく感じたものだ。
 当時は軽井沢はたいへん涼しく、年によっては寒いほどだったこともあった。
 しかし年々、軽井沢といえども、おどろくほどは涼しくなくなってきている。
 以前は、駅の改札をでたところにある案内版のうえに、誇らしげに温度計がついていたが、格段に涼しいというほどではなくなってきたせいか、数年前に撤去された。
 もちろん、いまでも東京にくらべればいくらか気温が低いことは確実だが、わたしなどは、どうせ「避暑地」というからには、しっかり涼しくなければありがたくないと思ってしまう。

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 合宿の場所は、南軽井沢の別荘地、≪レイクニュータウン≫のなかにある、≪文化軽井沢山荘≫(文化女子大学などを擁する、文化学園の施設)。
 研究会用に快適な会議室を使わせてもらえることや、食事がとてもおいしいことなど、利点がおおく、毎年ありがたく利用させていただいている。

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 ところで、レイクニュータウンも、この12年でさまがわりした。
 かつては、≪三越エレガンス≫、≪三越ファッションヴィレッジ≫などの商業施設があり、買い物客でにぎわっていたが、軽井沢駅前のプリンスホテルの敷地に広大なアウトレットモールができてからは、そちらに客をとられ、三越は撤退し、城を摸した≪エレガンス≫はとりこわされて更地になった。
 それ以降、来るたびに店舗の数が減り、ニュータウン内で宿泊施設以外に食事のできるところはほぼ皆無になった。以前よく自転車をかりていた店もなくなり、廃墟と化した。
 しかしその変化の波も一巡したようで、ここ数年は落ち着いている。閑散としているのもよいと思う。

 よけいなことだが、レイクニュータウン自体の開発年代はふるく、1961年にさかのぼる。
 そしてじつは、「あさま山荘事件」の現場になった施設が、レイクニュータウンのなかにいまもある。
 事件のことは、とくに別荘地にとっては負の歴史だろうから、あまり語られないが、もはや、この歴史を隠したところで、往年の繁栄がもどってくるとは思えない。

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 合宿ではたくさん勉強もしたが、ながい散歩もして、そして、ひさしぶりに鯨飲馬食した。
 疲れた、といっているが、いちばん疲れたのは胃腸かもしれない(笑)。