日 録

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 梅雨明けは17日火曜に宣言され、木曜には35度をこえる酷暑だったが、金曜からは梅雨にもどったような曇天で、それも、「梅雨冷え」といいたくなる冷涼さがつづいている。きょう土曜のつくばの最高気温は22.1度だった。盛夏の暑さがにが手なわたしは、たいへんありがたい。

 ≪Les villes devraient être bâties à la campagne : l'air y est tellement plus pur. 都市は田園に築かれるべきだろう。田園ならはるかに空気がいいから≫というフランスの冗談がある。じっさいには、どの都市も築かれるまえは多かれ少なかれ田園だったろうし、どこに都市をつくろうが、都市になってしまえば空気はわるくなる、というのがオチだ。
 しかし、つくばは、この矛盾する要求をある程度かなえているまちだとおもう。もともとたいへんな辺境で(「つくば」とは、「尽く端」、つまり地名からして辺境という意味だ)、昿野を開拓して築かれたまちだ。しかも、まちになったら空気がわるくなる、というほど稠密な開発はなされず、道路から街区の単位まで、すべてがたいへんひろびろと、疎放的なまでの余裕をもってつくられたので、その密度の低さのおかげで、まだまだ空気がきれいだと感じる。

 ゆうべ、研究グループの会議があって、きょうは朝から研究会だったので、ひとばんつくばに泊まった。ひとばんつくばに泊まると、つくばの環境のよさをあらためて感じる。これで、福島原発の放射能の問題さえなければよかったのに、とおもわずにはいられない(つくばは、原発事故以降、残念ながら、原発からの距離を逆転させるかのように、水戸よりも線量が高い)。

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 つくばは東京よりすこし涼しいせいか、あじさいがまだ咲いている。

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 きょうの研究会は、会場のキャパシティーの関係もあって、事前には学内にしか宣伝していなかったが、いまはおわったので、ポスターを以下にかかげる。
 
Séminaire de linguistique contrastive

 夏やすみのあいだ、受託研究員として筑波大学に来てくださっている、Jean Bazantay 先生をかこんで、フランス語とニホン語の対照言語学のセミナーをひらいた。
 少人数ということもあり、また、Bazantay 先生の鷹揚せまらぬおひとがらのおかげもあって、わたしにしてはめずらしく、緊張せずに発言できる、まったりとした研究会になった。
 個人的な意見だが、自由に議論ができるには、まったりとした雰囲気がいちばんだとおもう。わたしの授業など、「正月の茶の間のような雰囲気」と形容されるものだが、わたしはこのことばを、とてもうれしい気もちで受けとっている(笑)。

 おわったあと、懇親会ということで天久保の≪さん吉≫にゆき、みんなでビールをのんで、いい気分になった。かろうじて日がかわらないうちに帰宅し、これを書いている。