日 録

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 わたしのことを、いつもにこにこしているとおもい込んでくださっているかたから、「ストレスはないのですか?」ときかれた(これは、ききようによっては、「おまえはおめでたいやつだ」ともとれる質問だが、わたしがその質問をされたときは、そのようなニュアンスは感じなかった。だからこそ、おめでたいやつなのかもしれないが)。
 いうまでもなく、ストレスは大いにある。いちいち書いているとよけいに気分がわるくなるので書かないけれど、だれしも、現代社会に生きるものの宿命とでもいうべきものだろう。

 もとより、閑適が理想だとおもっているが、事態はその反対の方向にばかりすすんでいるようだ。
 そうなってくるともう、あたかも閑適を生きているかのような感じかたをするよう、みずからを誘導するしかないようにおもう。

 たとえば、拙宅の玄関のわきのわずかな余地に、まいとしこの時期、ムラサキカタバミがきれいに咲いている。出勤まえにはこれをしばらくながめる。
 ありがたいことに、自然に種がとんだらしく、ことしから自宅の敷地のべつのところにもムラサキカタバミが咲きはじめた。

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 そして、しごとからかえってきたら、庭のくりの木の花をながめる。さいわい、6月になって、日暮れがおそくなったので、帰宅してからでもまだ明るいときがある。くりの木は、正月に(しろうとしごとではあるが)剪定したので、全体の形が比較的きれいになったほか、花の咲きかたもさかんになったような気がする。

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 1995年、新婚当初に住んでいた陋屋が、くりの畑に面していた。そのせいか、くりの花をみると、それだけで若かったころをおもいおこし、甘い感傷をおぼえる。