日 録

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120312-134616

 後期入試にまつわる業務のため出勤したところ、愛知大学の大学院にて博士の学位を取得された前田豊子さまより、博士論文をもとにしたご著書、『言語と時間 ギヨーム言語論におけるtemps』がおくられて来ていました。さっそくお礼の手紙を書きました。
 このかたのことは以前から、学会のおりなどにお噂にうかがい、例会のとき「この部屋がフランス語学会の会場ですね」などとほんの少しだけことばをかわさせていただいたことを記憶しております。
 おくづけの著者略歴でくわしいことを知ったのですが、60歳をすぎて中学校の教職をしりぞかれたあと、愛知県立大学のフランス語学科に入学して学ばれ、さらに愛知大学大学院で修士、博士課程をおえられ、ついに博士の学位を取得なさいました。
 「生涯学びつづけよ」という教え(講壇からこれをもとめるお説教をするひとにかぎって、あゆみがとまっているのではないか、という事例も過去に見たことがありますが)を、お題目ではなく、もっとも真剣なかたちで体現なさっており、わかい学生のかたがたにも範として紹介するにあたいする尊い例です。

 『言語と時間』は、とかく難解といわれ、こんにちの日本ではあまりかえりみられないギヨームの理論を、詳細に、ふかく読みこんだ貴重なご研究で、多くのひとの参考になるものと思います。
 ちょうど、明日からウズベキスタンに出張しますので、機内もち込み荷物に入れ、ながい飛行時間を利用して、たのしみに拝読させていただこうと思います。