日 録

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 わたしどもは本日で結婚20周年をむかえました。
 といっても、特別なことはせず、例年どおりケーキでお祝いです。

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 こどもたちもよろこんで、祝ってくれました。
 長年、わたしのような変わり者のあいてをつとめてくれるだけでも、妻には感謝しております。
 13年まえからは息子、7年まえからは娘もいて、一見世間なみの家族を構成しているのが、自分でも不思議です(笑)。
 田中小実昌の「ぼくはケッコンしているのか」という一文を想起します。
 「恥ずかしいはなしなんだが、ぼくには女房がいて、娘も二人いる。だけど、だったら、ぼくはケッコンしているのだろうか?
 理屈にあわない、むちゃなことを言うな、とおっしゃるかもしれない。
 だけど、あなた自身、夫がいて、あるいは妻がいて、子供もあり、だが、結婚している、という気もちがあるだろうか。
」(文化出版局『また一日』、pp.147-148)

 例年は結婚記念日に、祝杯と称して飲むところですが、じつは現在、断酒しています。
 来春発刊予定のフランス語学会研究促進プログラム「パロールの言語学」の論集に、例の3万5000例調査の主語不一致ジェロンディフの研究の続篇を投稿しようと考えており、そのしめきりが11月末ですが、なにぶんにも膨大なデータを見なおさなければならず、難渋しております。
 13年まえ、博士論文を書いたときは、ワインをのみながらでも、すらすらと原稿が書けた(むしろ、ほろ酔いのおかげで筆のすべりがよくなり、突拍子もないアイディアがうかぶなど、プラスになった)ものですが、いまはコーパス研究なので、データ収集・整理を、気のとおくなる編みもののようになだらかにつづけなければならず、どうも課題の性質がちがうらしく、酒がはいるとさっぱり進まなくなってしまう、ということに気づいたのです。
 このため、10月下旬に思い立ち、11月末までは原則として断酒することにしました(ただし、grandes occasions は例外ですが)。