日 録

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 まいつき22日の恒例(「ねこの日」)により、NHKの番組『0655』で「おれ、ねこ」と「わたし、ねこ」の2本だてを見ることができ、しあわせ。

 きょうは、かねてよりのよりの予定で、静岡県立富士高校に出張講義にゆくことになっていた。
 高校の教壇にたつのは、1990年の教育実習以来、じつに25年ぶりだ(当の富士高校では、うっかり「1991年以来24年ぶり」と言ってしまったが、これは計算まちがい)。
 出張講義はまいとし依頼がきているのだが、学類内で広報委員長や入試実施委員長など、べつの業務を負うていたので、筑波への転職から年数を経て、適齢期になっていたにもかかわらず、これまで一度も行ったことがなく、はじめての経験だ。
 富士高校は静岡県立高校では五指にはいる進学校で、ここから筑波大学にもほぼ毎年進学してきてくれている。

 東海道線の根府川あたりからみる太平洋は、いつもながら広大だ。

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 ふつうなら富士駅で降りるのだが、富士高校のほんとうのもより駅は、身延線で富士から2駅の「竪堀(たてぼり)」だ。
 「鉄っちゃん」のわたしとしては、これさいわいと、往路は身延線にのった。
 「鉄っちゃん」といいながら恥ずかしいことだが、身延線にのるのははじめてだ。意外と来る機会がなく、盲点というべきかもしれない。

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 富士から富士宮までは複線ということさえ知らなかった。これまた「鉄っちゃん」としては恥ずべきことだ。

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 竪堀駅に到着。

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 富士高校は、ここから10分くらいあるいたところにある。

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 会議室にむかえいれられ、窓口になってくださった先生とお目にかかる。なんと、わたしとおなじ筑波大学人文学類の卒業生で、わたしよりはお若い方だが、わたしがだらだらと長く在学していたこともあり、すこし在学期間も重なっている。どこかですれちがっていたかもしれない。
 また、富士高校の校長先生も筑波大学のご出身とうかがった。教職につくひとが多いというのは、筑波大学がその前身の東京教育大学からうけついだ伝統だったが、いまでは少子化で採用が減ったこともあり、教職志望のひとは激減した。さみしいことだ。

 きょうは北は東北大学から南は名古屋大学まで、そしてさまざまなテーマをとりまぜて、10の大学から先生がたをまねいておられた。
 生徒はあらかじめ題目と概要を示された10の講義のうちふたつをえらんで受講するということになっていたが、筑波大学からうかがったのはわたしひとりで、講義テーマが言語学というのもわたしひとりだったので、筑波大学に、そして言語学にいざなうような話をしようとつとめた。60分の講義を2度、のべ80人少々の生徒のみなさんにお話しした。
 さすがに秀抜な進学校で、みなさん関心も強く、熱心に聴いていただいたと思う。「若いということは、知識をスポンジのように吸収するということだ」というクリシェがあるが、まさにそのとおりの手ごたえがあった。
 また、質疑応答の時間にはするどい質問もいただき、たいへん感心した。さて、少しは筑波を志望してくださるかたがおられればよいが。
 後日、受講くださったかたがたが書くコメント用紙をわたしあてに送ってくださるそうで、こちらも楽しみだ。

 かえりは富士本町通りをあるいて、富士駅まで行くことにする。きくところによると、晴れていれば、この道のむこうに富士山の山体がきれいに見えるらしいが、残念ながらきょうはかすみがかかっていて、富士山はみえなかった。

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 25分くらいあるいて、富士駅に到着。ここから帰路についた。

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 かえりみち、田子の浦あたりからも、やっぱり富士山は見えなかった。すそ野がすこし見えるくらい。

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