日 録

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 世間ではシルヴァー・ウィークと称して、きのうの土曜から、23日の秋分の日まで5連休ということになっている。
 しかし、連休らしいすごしかたはできない。
 きのうは、娘の小学校の授業参観だった。
 きょうは科研費の相談で、上智大学にいかなければならない。
 明日からはいくらか休めるが、息子の中学校が「ロケットスタート主義」で、9月末にはもう2学期の中間試験があるので、必死で勉強していて、とても遊びに出かけることなどできない。
 わたしも、「しゅくだい」が多いので、すこしでも進めておきたいと思う。

 予定どおり、きょうは上智大学にいってきた。

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 聖イグナティウス教会でミサをしていたので、それがおわって出てきたひとを相手にして、外堀の土手にそって、その場で調理している、かんたんな出店がでていた。やきとり屋さんと、あとひとつは、たぶん揚げバナナ屋さん。

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 上智大学2号艦の、ながめのよい研究室で、科研費のうちあわせをしてきた。スペイン語、ポルトガルポルトガル語、ブラジルポルトガル語、イタリア語、ルーマニア語の耳学問をたくさんしてきて、フランス語との情報交換もして、とても有意義だった。

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 最近入手した書目、いずれも新刊書。
 まず、鈴木信吾・森田学著『音楽のためのイタリア語入門』大学書林。

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 音楽関係者だけに向けられていると思うと大きなまちがいで、わたしのような者にも新たな発見が多い。
 きょうも打ちあわせがあった科研費でごいっしょしている鈴木先生による文法解説はかゆいところに手がとどき、知っておきたい(かならずしも類書では明示的にのべられていない)規則への言及が多くみられる。
 さらに、森田先生によるイタリア歌曲やオペラ作品のイタリア語の解説、そして、それらを理解するために、ふたたび鈴木先生による、イタリア語の詩語や古語の解説など、イタリア語既習者も新たな知識を得ることができる。

 つぎに、クリスチャン・マスピュア、ミゲル・ラスムセン著『なぜデータ主義は失敗するのか?』早川書房。
 人文科学擁護のための理論武装に最適。たとえば、企業の再興などにも、人文科学的な思考法が不可欠であったという事例がみられる。

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 最後に、Viviane Arigne et Christiane Rocq-Migette (Eds.) : Metalinguistic Discourse, Cambridge Scholars Publishing.
 論集よりは組織だった8章構成で、言語学諸理論の解説と事例研究の提示。生成文法、認知言語学、語用論、発話理論、ポリフォニー理論、論証理論、可能世界意味論、会話分析、プロゾディ―論などのパノラマになっている。
 とくに、フランス語圏での研究を英語で紹介するという意義も大きかろう。
 院生のころから20年来交流がある大久保朝憲くんもポリフォニー理論・論証理論と、反語法へのそれらの適用で1章を執筆しておられる。

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