日 録

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 全粒穀物をたべると、血糖の上昇がおだやかで、食物繊維もおおくとれるなど、健康上の利点があることは、十数年まえ、前任校でこれを力説していた同僚がいたので、耳学問で記憶にのこっていた。ダイエット効果も期待できる。
 しかし、パンを全粒粉使用のものにきりかえるのは比較的かんたんでも、そもそも自宅ではあまりパンをたべないし、かといって米を玄米にきりかえることは、家族全員をまきぞえにしないために自分のものだけ炊くのがめんどうだし、どうしたものかと思っていたら、最近、いい方法を知った。
 それは、オートミール(またの名をオーツ麦、あるいは燕麦(えんばく)ともいう)をたべることだ。
 オートミールといえば、『メアリー・ポピンズ』で、ミルク粥にしたものを朝食にこどもだけたべさせられて、おいしく感じない、おなじ食卓でパンをたべているおとながうらやましい、というはなしがあった。たしかに、ミルク粥は離乳食のようなものなので、(すくなくとも、わたしの味覚では)全然おいしくない。
 しかし、じつはさまざまな調理法や味つけがあることを知った。たとえば、つぎのサイトには3500以上の例が出ている。
 http://cookpad.com/search/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB

 オートミールの味覚は意見がわかれるので、まずは、近所のスーパーで北海道産の300グラムの小袋を買ってきて、いろいろためした。

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 味噌汁や鍋ものの、熱いところを汁ごとかけるだけでもたべられる。あるいは、粉末のコンソメスープやしいたけスープの素をかけて、お湯をかけるだけでもよい。水をかけて、電子レンジで加熱してもふわふわになる。どのたべかたでも、わたしはおいしく感じた。わたしの場合は、水分を多くして、やらわかめで食べるのが好きだということにも気づいた。
 これはいけそうだと思ったので、大箱(4.52キログラム入りで、110食以上はたべられるという)を通販で買った。Quaker oats という商標は、かつて、クウェーカ-教徒たちが「質素な食事」としてたべていたことにちなんでいるのだろう。いまでは、ダイエットの救世主といったところか。また、Old fashioned というのは、砂糖をかけたり、フレークに加工しないで、そのままの燕麦ということだ(砂糖なんてかけたら、健康効果という点では台なしだ)。

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 大箱のオートミールは、さきに経験した小袋と、分量だけがちがうのではなく、こまかく挽いていなくて、燕麦の粒がそのままのこっているというところもちがう。また、くちコミでは、ニホン製のものとくらべて大味がするというはなしもあったので、おそるおそるためしてみたが、これはいける。むしろ、粒の食感があるほうがおいしい。
 わたしのいちばん好きなたべかたは、まずオートミールに水をかけて電子レンジでもどし、上からクスクスのスープをかけることだ(かためが好きな場合は、オートミールをもどさないで、クスクスのスープをかけるだけでも大丈夫だろう)。クスクスのスムールと似た感じでたべられるし、汁をすって腹がふくれる感覚もクスクスそっくりだ。

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 全粒穀物しかくちにしない、というようながんばりかたはしないし、ましてやマクロビオティック教に入信するわけでもない。
 ただ、自宅で米飯をたべるときにかぎって、それをオートミールにおきかえるという、ゆるい方法をとることで、ながくつづけたい。