日 録

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 きょうは、ひとと会う約束があって、新宿まで出かけてきた。
 かねてよりの約束だったが、たまたま、台風11号の影響が強いのはきょうではなく明日ということなので、よかった。

 鉄っちゃんのマニアックなはなしだが、小田急の車内表示の画面がバグっていた。

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 待ち合わせのまえに通りかかった、新宿駅南口からサザンテラスにわたる歩道橋に、禁止事項をあれこれ書いた、まあたらしいプレートが貼りつけられていた。
 ここは6月末に焼身自殺事件があった現場だ。しかし、さすがに、禁止事項として「焼身自殺」とは書けなかったのだろう。管理者の小手先のことばが、むなしくひびくように思う。

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 この焼身自殺は、いわゆる「集団的自衛権」の行使を容認することへの抗議を示すものだったらしい。
 まちあわせ場所の喫茶店にはスポーツ新聞しかおいていなかったので、ふだんは読む機会のない『日刊スポーツ』を待ち時間にひらいてみたところ、ちょうどというか、「集団的自衛権」問題に関する高村薫による記事(インタビューかもしれない)がでていた。すこし引用する:

 日本人は震災の時に「礼儀正しい」とか「忍耐強い」とか「秩序正しい」と海外の人に称讃されています。なぜかといえば、戦後69年、日本人は戦争をしていないからです。戦争で殺したり殺されたりしてこなかったから心に余裕があるのです。[中略] 戦争をしていたら人間が荒廃していきます。

 これで思い出したのは、先月佐世保で起きた女子高校生の同級生殺人事件だ。おなじ佐世保で、2004年6月にも、小学生の女子が同級生を殺す事件を起こしている。
 今年も、そして10年前にも、おなじ佐世保で同級生殺人事件が起きたのは偶然と言いきれるだろうか。佐世保出身の村上龍が、もうずっと前に、「佐世保は軍港の町だから、人心が荒廃している」という趣旨のことを書いていたと記憶している。
 本人の立場にならないかぎりわからないことかもしれないが、もし「ひとを殺すのがあたりまえ」という気になることがあるとすれば、それは「礼儀」だの「秩序」だのということからもっとも遠い、もっとも人倫に背弛することにほかならないだろう。この対照において、高村薫のいうことは当たっているように思う。

 きょうの用件は無事順調に済んだので、台風が近づかないうちにと、いそいで帰宅した。