日 録

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 快晴。昼間は暑いほどの陽気になるが、湿度がひくく、しのぎやすい。

 テルアヴィヴ大学の Bat-Zeev Syldkrot 先生の講演会があり、「発言動詞 dire の文法化 (grammaticalisation) と熟語的凝結 (figement)」という題目にたいへん興味があったので、11年ぶりに東京外国語大学に行ってきた。

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 ちなみに前回東京外大に行ったのは、ともだちの川島浩一郎くん(現在は福岡大学教授)の博士論文公開審査のときだった。
 飛田給から行こうとしたら、当日たまたま東京スタジアム(現在は味の素スタジアム)で浜崎あゆみのコンサートがあって、ごったがえしていて、えらい目にあったのも、いまではよい思い出だ。
 さすがに、外国語に本格的にとりくもうとするひとたちのつどう大学だけあって、雰囲気がよい。

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 講演の内容は、dire をもちいたいくつかの表現(on dirait、disons、c'est-à-dire、on va dire、pour ainsi dire、pour tout dire など)を実例とともに検討する、堅実に記述的な研究で、たのしくきけた。
 とくに、disons が、Retrouvons-nous demain, disons midi au café de la gare. のような例で、結局は aux alentours de midi のような近似表現(approximatif)としてはたらくという指摘は、はずかしながらわたしにとっては新しかった。わたしは、disons については、pour ainsi dire に近い意味(これも近似表現にはちがいないが、どちらかというと表現の適切性を問題にするメタ言語的機能だろう)しか認識していなかった。

 よけいなことだが、西武多摩川線の車両の塗色が黄色から白に変わっていたのにおどろいた。

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