日 録

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 連休の谷間、連休の後半、そして連休明けをあわせて、11日ほどの空白をつくってしまった。
 もとより、≪日録≫とはあくまでも題名で、じっさいには散発的にしか書いたためしがない。

 ことしの連休はカレンダーのめぐりがわるく、かつほぼそのカレンダーどおりにしごとがあった(つまり連休の谷間は働いた)ので、連続の休みは最大4日だった。
 しかし、その4日でも、わたしにとっては、ただでさえとぼしい社会性をぬぎ捨てるに十分だ。

 積極的ビジネス文化に属する言説に、「オン・オフの切りかえに労力をつかうとよけいに疲れるので、意識はつねにオンに保つべし」というのがあったと記憶しているが、そんなむちゃな、という反応がくちをついて出てくる。
 切りかえるか、切りかえないかという選択の問題でさえない。わたしの場合は、べつに切りかえようとおもわなくても、放っておいてもオフのほうにかたむいてゆく。つくづく徒食者体質だ。

 連休明け、社会復帰が困難な状態にもかかわらず、むしろ普通よりずっと多忙な週をきょう金曜まですごしてきて、その落差の大きいことには、やれやれという感じだ。
 明日の土曜も学会と研究会があるので、休みというわけではないが、それらはもっともストレスのないしごとなので、気らくに行ける。

 いまからちょうど1か月まえの4月第2週、アンジェ Angers での学会(実施は9月末から10月はじめ)の発表募集を Linguistlist のつぎのページで見つけた。
 http://linguistlist.org/callconf/browse-conf-action.cfm?ConfID=158853
 「逸脱」transgression という共通テーマで、これがいまわたしが研究している主語不一致ジェロンディフ(規範的には好ましくないとされる)によく合致していると思い、新入生オリエンテーションのあいまをぬってフランス語で発表要旨を書き、申し込んでおいた。
 発表案の採否がわかるのは5月17日なので、慎重な人間ならそれ以降に話すはずだが、わたしはこういうことにかんしては慎重ではないので明かしておく(笑)。

 アンジェには知り合いもひとりもいないし、大学とも縁もゆかりもない。
 おはずかしい話だが、これまでの海外発表では、いずれも、濃淡の差はあれど、かねてよりなんらかのつながりのある相手先にしか行ったことがなかった。今回のように、インターネットで見かけただけの募集という、まったくの「平場」からの挑戦ははじめてだ。
 それで少し躊躇して、「たまたま募集を見かけたような、もともとは縁のない海外の大学・学会での発表も積極的に申し込むお考えでしょうか」と同僚や知り合いに聞いてまわった結果、けっこうみんな果敢に未知の世界に打って出ていることを知った。
 それで応募したのだが、どうなることやら。もちろん、今回申し込んだコロックで発表がみとめられなくても、また淡々とべつの募集に応じるつもりだが。