日 録

まえの記事 つぎの記事
 くもりで、ややはだざむい。昼間はほとんどずっと雨がふっていた。
 筑波大学の春の進学説明会のため、茗荷谷にある筑波大学文京校舎にゆく。

P3271129

 わたしは今年度、人文学類の広報委員長をつとめているが、任期は今年度末までなので、年度末ぎりぎりのしごとだった。
 雨にもかかわらず、昨年以上におおぜいのかたがたが人文学類の説明会をききにきてくださり、90席の会場が3分の2くらい埋まった。

P3271131

 わたしが全体の司会をして、まず学類長による概要説明をうかがい、そしてわたしが外国語学習とホームページに関する補足説明をして、そのあと、先史・考古学ご専門の先生に模擬講義をしていただき、最後に来場のみなさんからの質疑応答で、それにこたえるには、人文学類の学生2人にも協力していただいた。予定の時間(110分)を超過して質疑応答がつづくなど、盛会だった。

 ホームページといえば、ちょうどきのうから、人文学類のホームページが全面的にリニューアルされた:
 http://www.jinbun.tsukuba.ac.jp/

 同じ人文文化学群に属する比較文化学類、日本語・日本文化学類にくらべて、2006~2007年ころのフォーマットを使いつづけていた人文学類のホームページはいかにも古く、見劣りすることが昨年から問題になっていたのだが、たまたまわたしが広報委員長だった今年度のうちに一新することができ、よろこばしい。
 新しくするとはいっても、比較文化学類、日本語・日本文化学類のように、ポップな感じにすることはなく、古典的な学問分野の多い学類として、堅牢なイメージを保っている。もちろん、ポップなホームページもよいのだが、提示対象の性質にあわせた意匠であることが好ましいので、人文学類ではポップにはできないだろう、ということだ。

 きょうの説明会で委員長としては最後のしごととおもっていたが、このホームページ改変にともなう依頼事項がひとつできてしまったので、それをかたづけなくてはいけない。こんどこそ、ほんとうに最後になりますように。

 * * * * *

 ところで、早稲田大学で非常勤講師をしておられるかたが、先日、「来年度からは、非常勤講師を5年で雇いどめにする」という趣旨の通告を受けとったとおっしゃっていたので、以下ではその話をしたい。
 改正労働契約法で、有期の労働契約を5年を超えて更新した場合、無期の契約に転換しなければならなくなった影響だ、非正規労働者をまもるはずの法律がうら目に出た、などとおっしゃっていたが、なんのために法律を改正したのかを考えれば、うら目に出てはいけないだろう、と思いながら少し調べていたら、つぎのようなすぐれた解説ページを発見した。

 「5年を超える前に雇止めすれば問題ないという勘違い」
 http://d.hatena.ne.jp/kmayama/20120806/

 上記記事にもあるように、「5年を超えると無期契約に転換しないといけないから、そこで雇いどめ」といってしまうと、これまた法律違反になる。
 早稲田大学の通知がどのような文面か、わたしは知るよしもないが、もし5年ルールを理由に雇いどめといっているなら、はなはだ問題だろう。今後、大きな騒動になるのではなかろうか。
 それとも、おもてむきは雇いどめのもっともらしい別の理由をもってくるという逃げ道をとっているのだろうか。
 いずれにしても、個人的には、必要な科目を恒常的に非常勤講師で安くまかなおうという大学にこそ責任があるので、この問題は、あちらこちらの大学で、大きくひろがっても当然だろうと思っている。

 ちなみに、わたしの所属する筑波大学人文学類では、もとより学類全体で通年10科目分くらいしか非常勤講師を雇用できる予算枠がまわってこないので、退職教員がしりぞいた年度から後任が採用できる年度までのギャップなど、緊急の理由があるところしか補填できない感じだ。
 非常勤にもともとあまり依存していないという点で、今回の問題に関してはましな方かもしれない。

 別の国立大学の先生からうかがった話では、近隣の国立大学と、5年おきに非常勤講師を「交換」しあうという奇策まで考えられているようだ。プーチンとメドヴェージェフの交代じゃあるまいし、そんなにうまくいくかなあ?