日 録

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 ほとんどいちにちぢゅう、しぐれのようなつめたい雨がふる。
 しかし、しめきった室内は、湿気がこもるせいか、けっこう蒸し暑く、温度調節がむずかしい。
 自分の研究室では、少し窓をあけておく。

 きょうは筑波に平常どおり出勤し、3こまの授業と、学外会議で休講した分の補講をする。
 木曜のわくでの補講は今学期(筑波の3期制のなかの2学期)はきょうが最後なので、おわったあと少し雑談をした。
 学生のひとりに、職業経験がけっこうあり、年齢がわたしとたいへん近い(1歳としした)Kさんという女性がいる。
 わたしは人文学類の広報委員長をしていて、他学類の案内誌などもある程度目を通しているので、Kさんが所属なさっている学類の案内誌に登場していることを知っていた。そこに寄せておられる文が、要するに「職業上、もっとひとの役に立ちたいので、大学に(再び)学びにきた」というような趣旨で、稀有のすばらしさだったので、こころから讃辞をのべた(わたしなどは、ひとの役に立とうなどという気もちは、皆無ではないにしても、きわめて稀薄だ。そればかりか、うたがい深くもあるので、この種の言説には警戒心さえいだくものだが、Kさんに関しては、ほんとうに平素からいやおうなく利他性がにじみ出ているようなひとなので、そこまで徹底していると、すばらしいと思う)。
 たまたま年齢を知ったときまで、同年代とはまったく思っていなかったので、ついでに、蛮勇をふるって、若さの秘訣をたずねてみた。Kさんは、じつにまじめなひとで、しばらく(困惑ぎみに?)考えられたあと、「よく寝ることでしょうか」とお答えになった。それならわたしも実践しているつもりだが、うーん。

 補講がおわったあと、18時から、研究室に来客をむかえる。
 来客といっても、きょうおこなわれていた大学院入試(わたしの所属専攻は10月には入試をしていないので、ほかの専攻だが)で筆記試験を受けおわり、明日口述試験を受けるというIくんという知り合いの学生だ。

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 Iくんとわたしとの共通の知り合いである大学院生のHさんも合流して、いっしょに大学近隣の中華料理店≪百香亭≫にゆき、いつものように、巨大な黒酢酢豚をたべながら、ビールや紹興酒をのむ。
 Iくんはたいへんおちついていて、まったくの平常運転というかんじだったので、明日もきっと大丈夫だろう。若いのに動揺しないひとというのは、それだけでもすごいと思う。