日 録

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 長かった夏も終わりに近づいたようで、さすがに朝晩は涼しくなってきた。
 とくにきょうは、日中は晴れて真夏のような暑さだったが、夕方、たいへんな雷雨が降り、急激に肌寒いほどになった。
 変則的3期制をとっている(ただし、http://palantien.blog137.fc2.com/blog-entry-87.html に書いたように、この制度も今年度が最後だ)筑波大学では、すでに2学期の平常授業がはじまっているので、きょうもつくばに出勤し、3こまの授業をつとめたほか、いくつかの用件をすませてきた。

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 われわれ研究者が(がんばって)計画・申請し、競争のすえ獲得してくる科学研究費補助金は、研究者がみずから使用する「直接経費」に、研究者が所属する各機関の研究環境をととのえるため(官僚用語では、「補助事業の実施に伴う研究機関の管理等に必要な経費」と書かれている)につかわれる「間接経費」が付帯してくる。
 この間接経費は、大学に召しあげられ(官僚用語では、「研究課題に措置される間接経費については、補助条件に従い、入金後、速やかに筑波大学に譲渡」するものだと書かれている)、どのようにつかわれているのかと思っていたが、筑波大学では先日、間接経費でつくられたという、つぎの写真のようなシールがくばられ、一驚を喫した。

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 つかいみちに困るほどお金があまってしかたがないならともかく、こんなものをつくってばらまくのは、おおよそ、ふだんから「お金がない」と言いつづけている筑波大学らしくない、 たいへんな無駄づかいで、あきれかえる。
 [2012年10月26日追記:最近知った訂正的情報ですが、このシールは筑波大学が間接経費で制作したわけではなく、所属機関をとわず科研費を受給しているすべての研究者にくばられたそうです。それにしても、あまり有効な(無駄でない)つかい道だとは思いませんね]
 他大学では、間接経費を用いた講演会や研究会を企画しているところもあるようで、率直にいってうらやましく思う。

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 ところで、きょうの夕方の雷雨は、いささか、はげしすぎた。
 東日本大震災の直後をべつにすれば、台風でも大雪でも不通になったことのないつくばエクスプレスが、きょうにかぎっては、落雷の直撃をうけて架線が切れてしまったらしく、全線不通になっていた。長距離通勤は、こういうときに困る。

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 いつもならすいすいとつくばエクスプレスにのって帰途につくはずのひとたちの、長蛇の行列をたえしのんで、常磐線のふりかえ輸送にまわり、3時間くらい余分に時間をかけて帰宅した。
 常磐線の荒川沖駅にたどりつくころには、雨はほどんどあがり、虹が出ていた。
 (ちなみに、海でもないのに荒川「沖」とはふしぎな地名にみえるかもしれないが、荒川沖のとなりまちに荒川本郷というところがあり、対をなしている。つまり、荒川「沖」は、地理学用語でいう新田集落をさす地名だ。ほかにも、霞ヶ浦周辺には、道上沖、長峰沖など、「沖」のつく地名が多い)

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 ふりかえ輸送で、あれだけおおぜいの乗客がながれこんだのに、ひさしぶりにのる常磐線の列車は閑散としている。15輌もつないでいるうえに、通勤ラッシュとは逆方向だからか。

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 ひさしぶりに、「ぼやき」だらけの日録を書いてしまった。しかし、つりあいをとるかのように、うれしいこと、ありがたいこと、たのしみなこともいくつかあるので、じつは精神状態はわるくはない。
 いや、もっと長期的にいって、わたしは大学院生のころから二十数年、どちらかというと鬱鬱悶悶としているのが常態だったが、最近になってようやく、その基調を脱したような気がしている。としをとって、よくもわるくも鈍感になった結果かもしれない。