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2006年6月、パリ出張報告

(1) はじめに
 これから、きのうまでのパリ出張でとってきた写真をお見せしながら、かんたんなご報告をいたします。
 主目的は23日、研究会で発表してくることで、それはおかげさまでいちおう問題なくつとめてまいりました。

(2) RERで市内へ




 空港の RER 駅。パリとは似ても似つかない、まったくかざり気のないこの場所もまた、すでにとてもフランス的だとおもいます。


 この電車にのってパリにむかいます。

(3) Luxembourg とその周辺
 Luxembourg とその周辺は、文句なく、パリでいちばんすきなところです。


 まず、Rue Gay Lussac にあるカフェ Royal Luxembourg。留学時代、大学院のともだちと隔週の週末、勉強会をしていた場所でもあります。また、ソルボンヌちかくの本屋で書物を買い込んだら、まずここで読むのをつねとしておりました。このまえにバリケードがきずかれたところをとった報道写真は、Mai 68の象徴といってもいいほどです。その「有名さ」のわりには庶民的な店でしたが、わたしがいたころからは改装され、経営者もかわっていました。




 Luxembourg 公園の中央の広場、そしてその奥は、まったく変わらずで、今回もまいにちのように午後の休息に利用しました。
 すこしちがったところは、夏至の時期にあわせて開催されるバリ音楽祭の一環で、ここも会場になっており、モーツァルトの「魔笛」の屋外オペラをするため、参議院にむかうかたちで臨時の座席が組まれていたことです。




 そして Rostand がわの入口から中央の広場までは、青い砂がしかれ、笹やオブジェがおかれていました。これはオーストラリアなどの原住民族の写真があしらわれていましたので、おそらく音楽祭とは関係なく、Musée du Quai Branly 開館とリンクしているのではないかと推測します。


 Luxembourg 公園のうらがわにあたる Rue Fleurus にあるカフェ。わたしはここも好きですが、こちらは「隠れ家」的なので、つかいわけます。結果、Fleurus のほうではビールをのむことが多くなります (笑)。

(4) まがもの親子











 Luxembourg のまんなかの池にいたまがもの親子。子どもがまだごく小さくて、ちょこちょこおよぎまわるのを、まがもママとまがもパパが心配そうにずっと追いかけていました。

(5) Grand Hôtel des Gobelins










 今回泊まったのは、Grand Hôtel des Gobelins。
 室内、および窓からのながめは写真のような感じで、全般になかなかよかったと思います (不満はまったくありません) が、ただ料金も高いので、そのわりにどうかといわれれば、まずまずといったところです。

(6) Champ de Mars
 1997年から1999年まで住んでいた Champ de Mars 界隈です。
 なんだか過去をたしかめにきたような、みょうな気分です。


 もより駅 Ecole Militaire の階段をあがったところ。スーパー Shopi (ここはけっこうかわってしまっていました) がみえます。


 歩行者天国の Rue Cler。


 Rue de Grenelles との交叉点にある、わたしの好きだったカフェレストラン Roussillon。




 わたしのすんでいた建物 (Avenue Bosquet 71番地)。外壁がぬりかえられ、ずっときれいになっていました。

(7) 高等社会科学研究院
 今回わたしが口頭発表をした研究会の会場でもあり、わたしの留学生時代の所属校でもあった高等社会科学研究院 (Ecole des Hautes Etudes en Sciences Sociales)。




 1まいめが本部校舎 (中庭から) で、2まいめはもうひとつの校舎。いずれも Boulevard Raspail に面する。ふたつめの校舎は3月のいわゆる「擾乱」がおきたとき、いわゆる「暴徒」が乱入してこわされたあと、きれいに修理されてまあたらしくなっていました。それにたいする反応とおもわれる落書きがつぎの写真。



 研究院の先生のはなしによると、破壊されたといってもじつは無差別ではなく、問題になっていた雇傭政策を支持するなど、反感を買っている教員のところが集中的にやられたということもあるそうです。造反有理ってか?

(8) Mosquée de Paris
 5区の Rue Daubenton と Rue Geoffroy Saint-Hilaire の交叉点にめんした Mosquée de Paris にはじめてゆきました。







 なかにはレストランもあり、タジーヌやクスクスがたべられます。ただし酒類はなし。
 食事、蒸し風呂、水たばこなどをくみあわせた、リラクゼーションコースもあります。
 まいにち、いろいろなものをたべたので、もっと写真をとればよかったのですが、なかなかその余裕がありませんでした。
 なかでも、いちばんよかったのは、Au Bon Coin (Rue du Petit Moine)。しみじみとおいしい、しかもとても sympathique なお店でした。

(9) フランスのテレヴィ
 フランスのテレヴィはあいかわらずですね。わたしが住んでいたころ (1997-1999年) とほとんど変わっておら
ず、長寿番組だらけ、という印象です。
 おおざっぱな天気予報、





 地上波でもあたりまえにジョルジュ・ブラッサンスがでてくる娯楽番組、



 いきなり高級な討論をするワイドショー、



 そしてクイズ番組、Les chiffres et les lettres。





(10) おわりに




 今回のフランス出張はまた、6年ぶりのフランス再訪でもありました (住んでいたのは1997年から1999年までなので、その時期からは7年たっていますが、いちど短期で再訪したことがあったのでそれからは6年ぶりです)。
 ながいこと日本を出ないでいたことで、おもわずしらず「日本の自明性」を生きていたような気がします。
 ときどきでもそとに出ることは、精神にたいして、いわば≪療法的 thérapeutique≫な効果があると、あらためて実感しました。