日 録

 年末の家族旅行で、新潟県に行ってきた。
 目的地は上越市大潟区(上越市は市町村合併で成立した市なので、政令指定都市ではないにもかかわらず「区」がある。cf. http://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/jichi-chiiki/jitiku-sikumi.html )の鵜の浜温泉というところだ。
 はじめて行く « 鵜の浜ニューホテル » にとまった。15畳くらいある、ひろびろとした客室をあてがわれた。

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 往路は夕刻(しかも、みぞれが降るなか)、暗くなってから着いたので写真はなし。
 まずは温泉にはいる。ナトリウム-塩化物強塩泉(旧泉質名称では強食塩泉)で、さっぱりとしたつかりごこちだが、身体が浮き上がるようなので、塩分が濃いのだろう。

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 夕食(の一部)。

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 朝食(の一部。ビュッフェ形式)。

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 帰途はよく晴れ、朝から動いたので、あれこれ写真をとった。
 温泉のもより駅は潟町駅。このあたりは小川未明の『赤いろうそくと人魚』のもとになった人魚伝説で知られるところなので、近年たてかえられた潟町駅の駅舎も「人魚の家」のコンセプトによってデザインされている。

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 潟町への往復は、上越新幹線越後湯沢から北越急行(ほくほく線)か、長岡から信越線か、あるいは北陸新幹線上越妙高からえちごトキめき鉄道(はねうまライン)か、と3とおりの経路があるが、まだほくほく線に乗ったことがないので、第1のルートにした。
 ほくほく線には以前特急「はくたか」が走っていたが、北陸新幹線開通とともにすっかりローカル線になってしまった。しかし、越後湯沢から日本海がわへのショートカットを目的としてつくられた線だけあって、いまでも高速運転だ。

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 十日町あたりの雪景。

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 越後湯沢で、新幹線にのりかえるついでに途中下車して、駅ビル « CoCoLo » の温泉にはいる。

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 かえりみちの新幹線で上州にさしかかると、「国境(くにざかい)の長いトンネルをぬけると、雪国であった」の逆で、なにやら夢がさめたようなこころもちになる。

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 きょう、最終日になってようやく、中学生の息子とふたりで、町田市民文学館でひらかれている « 八木重吉展 » を見にいってきた。
 はじまったころ(10月)からずっと行きたかったけれど、時間がつくれなかった。

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 八木重吉は町田出身の夭逝した詩人で、わたしは大学生のころに知り、それ以来ずっと好きだ。
 いま、手もとにある詩集をみると、1990年1月12日、土浦の白石書店で購入したものだった。

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 たとえば、

 夕ぐれ
 夏のしげみを ゆくひとこそ
 しづかなる しげみの
 はるかなる奥に フヱアリの 国をかんずる

 といった詩が有名だろうか。
 こどもたちは、NHKの番組 « にほんごであそぼ » で、うなりやベベンが詠唱する、つぎのような重吉の詩をそらんじていた(そういえば、うなりやベベンもちょうど1年まえに亡くなった)。

 こころよ
 では いつておいで

 しかし
 また もどつておいでね

 展覧会は、重吉の詩稿、書簡、写真、そして(じつは知らなかったが)絵画作品が展示されており、はじめてみるものも多かった。

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 重吉の筆跡の繊細さにも好感をもった。

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 重吉の詩はときに繊弱すぎると思われる (cf. http://uicp.blog123.fc2.com/blog-entry-266.html ) が、この繊弱さは、かぎりないやさしさと別のことではない。
 また、現実に存在する「フヱアリの 国」ともういべき、多摩丘陵のやさしい自然のなかでこそ、つむぎ出すことのできた詩だという気がする。
 わたしは前任校勤務時代に相模原市から町田市に引っ越し、もう13年が経ったが、ときおりわたし自身もあるきまわっている、町田をとりまいている多摩丘陵の山々は、ほんとうに「やさしい自然」だと感じる。
 どれほど山奥に行っても遭難するような場所ではなく、ただただ、なだらかにうねっているだけだ。
 津波がおそって来る海からも、水害をひきおこす大河からも、土石流が起きる大きな山からも遠い、箱庭のような自然のなかでこそ、八木重吉のような純粋な精神がはぐくまれたのではなかろうか。

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 12月にはいってから、さっぱり « 日録 » を書けなかった。
 12月前半は、« フォト蔵 » のメンテナンスが長引き、投稿しようにも写真がアップロードできなかった。
 そしてあいにく、今週にはいってから体調をくずしてしまい、医薬に親しむ仕儀になってしまった。
 まだ体調は完全には本復しておらず、抗生薬をのみつづけているが、熱はさがっているので、ゆっくりとうごきはじめた。

 下に書くこともふくめ、いくつかの用件のため、今週末は大阪に帰っていた。
 リニューアルされた阪急百貨店本店の前。

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 きょうは午後、« 別館牡丹園 » で、高校時代に属していたあるグループのかたがた、総勢8名と中華料理をたべてきた。

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 きょう会ったひとのなかには、30年ぶりに再会するひともいた。
 明日の月曜からは、つくばでまったくの平常業務なので、17時ころに解散して、そのまま新大阪にゆき、新幹線で東京にもどってきた。
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