日 録

 きのう、軽井沢での研究会合宿が無事打ち上げられたあと、わたしは家にかえらずに、現地で家族と合流して、いっしょに万座温泉に行ってまいりました。
 昨年夏もほぼ同時期に行ったのですが、家族旅行の行き先としてははじめてのリピートです。

 軽井沢を出るとき、駅付近は濃い霧、いやむしろ、雲のなかだったというべきかもしれません。

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 万座温泉ゆきのバスにのり、熔岩がごつごつした鬼押出しを経由して、万座温泉にむかいます。

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 万座温泉は標高1800メートルとあって、軽井沢よりさらにすずしく、この温度計は17度をさしています。

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 泊まった宿も昨年夏とおなじ « 日進館 » で、種田山頭火もとまったことのある由緒のある宿です。

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 白濁系の濃厚な硫黄泉で、高地の涼しさとあいまって、たいへん爽快な温泉です。

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 夕食、朝食ともにビュッフェ形式で食べ放題なので、軽井沢につづいて鯨飲馬食してしまいました(なので、万座をはなれてからは節制にもどっております)。

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P8251518<朝食

 宿のちかくに湯畑があり、まわりには硫化水素をふくむ湯気がながれているので、草がはえていません。水はみどり色です。

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 きょうは « 日進館 » をチェックアウトしたあと、草津温泉に寄ってきました。
 とちゅうに白根火山があるのですが、一昨年から噴火の警戒のため、火口付近は監視員以外駐停車禁止・下車禁止で、通過しかできません。夜間は通過さえ禁止されます。
 白根火山付近は濃い霧がたちこめていました。これも雲のなかというべきでしょう。

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 殺生河原でバスをおりて、写真をとりました。

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 殺生河原では、熔岩からたちあがる湯気の有毒ガスで、小鳥が死んでしまったことから、その名がついているそうです。
 草津について、有名な湯畑を見てきました。万座の湯畑の何十倍もあろうかという広々とした湯畑です。

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 この近くに源泉のある白旗の湯に入ってきました。

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 源泉に(ほんとうはだめなのですが)投げ込まれた多くの硬貨が、温泉の成分によって黒く溶けかかっています。

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 白旗の湯も万座とおなじく白濁系の濃厚な硫黄泉で、ここちよい温泉でした。
 「湯がとても熱い」という話をよくきくので(じっさい、浴場の入り口にも「源泉から近いので高温です」とのほこらしげな注意書きがありました)、熱い風呂がにが手なわたしは身がまえていたのですが、おそれていたほどではなく、3分くらい、全身でつかることができました。
 かえりは長野原草津口から吾妻(あがつま)線にのりました。

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 民主党政権時代、工事を中止するか否か二転三転した八ッ場ダムの建設地がちかく、吾妻線は水没する予定の低い位置から高い位置に線路がつけかえられました。つぎの写真では、新旧の線路が前方にみえます。

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 毎夏の恒例で、研究会合宿のため、一昨日(22日)からきょう(24日)まで2泊3日で軽井沢に行ってきました。
 22日、台風9号が関東を直撃したので、軽井沢までたどりつけるのか心配しましたが、さいわい、ほぼ予定どおりに到着できました。

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 この研究会合宿は全体としてはことしで第36回(つまり36年め)という伝統のある行事です。わたしは2000年(第20回)から参加しております。
 研究会の会場は文化女子大学などの施設、文化軽井沢山荘。

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 去年まで使っていた会議室がふさがっていたので、かわりにことしできたばかりの真新しい会場(やや「ガッコーのキョーシツ」という感じだが)を使わせていただけました。

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 ことしもたくさん耳学問をしました。
 この山荘は食事がとてもおいしく、夜はビールがすすみます。
 1日め、2日めとも、夕食後まで研究会がつづきましたが、たまたま今回は初日の夕食前に自分の出番をすませたので、両日ともこころおきなく飲みました。そして、夕食後の研究会がおわったあともビールをのみました(てへぺろ)。
 2日めの夕食。

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 3日めの朝食(ビュッフェ形式)。

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 軽井沢の気温は最高でも25度くらいで、快適でした。

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 ギャラリー唐橋でひらかれている展覧会「第9回灯り展」を見るため、急に思いついて、日帰りで滋賀まで行ってきた。
 ギャラリーの名まえにもなっている瀬田の唐橋。JRの駅は瀬田より石山のほうが近い。

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 「急がば回れ」の語源である歌、「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」に出てくる「長橋」がこの「唐橋」だ。
 たしかに、瀬田川を中心として琵琶湖が大きくふくらむように弯曲しているので、ここをショートカットする渡船のほうが近道だったというのがよくわかる。
 しかし、いまの唐橋は自動車道で交通量がおおく、欄干も鉄製のものを朱色に塗装しただけなので、あまり風情はない。

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 ギャラリーは瀬田川の中洲にあり、魅力的な立地だ。

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 かねてより応援している小柳優衣さんは今回油彩画3点を出品。そのほか9人のかたがたが「灯り」という主題を共有した作品を出しておられた。規模こそちいさいものの、雰囲気のよい展覧会だった。
 この日在廊しておられた小柳さんには、今回は予告なしで(サプライズで)おとずれたので、おどろいていただけた。2歳の娘さんも連れてきておられ、以前から写真は拝見していたが、実際に会ったのははじめてだった。とてもかわいい子で、会場の人気者だった。

 かえりの新幹線のなかでも、絵はがきをながめて余韻にひたった。

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 以下に貼りつけるのは、総務省統計局によるニホンの人口ピラミッドだ。 

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 一見してわかるように、1966年生まれは特異な年だ。「ひのえうま(丙午)」の迷信が原因で、この年だけ、ピラミッドが急激に収縮している。
 そしてその翌年の1967年は、反動で、これまた急激に膨張した。わたしはその膨張のとしに生まれた(といっても、わたしの場合は、両親が縁起をかついで「ひのえうま」を回避したわけではない)。
 母集団が大きかったせいで、ひどく競争がはげしく、高校をでたあと、1986年度の1年間、わたしは(順当に?)浪人した。
 ことしは2016年、浪人時代から30周年という紀念すべき年にあたるので、30年まえに交流のあったひとたちと、« 浪人30周年の会 » と称して、きょう、京都の河原町三条にある伝説的な珈琲店、« 六曜社 » であつまった。総勢7人。わたしのような酒飲みは少数派(たぶん7人中2人だけ)なので、コーヒーをメインにする。

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 いうまでもなく、みんなとしをとったが、30年まえ、それぞれに強い特異性を認めあったともだちなので、若かりしころとおなじように交流できるのはありがたい。
 部分的な再会はときどきあったものの、これだけ一堂に会するのはまさに30年ぶりだ。ただただ、なつかしい。
 そしていまもなお、それぞれに多様な方面で活躍していることを知るのはうれしいことだ。

 7月30日の記事にも書いたように、このような「任意団体」的な会は好きだ。先週末の30日につづいて、今週末もまた関西に往還するのも苦ではない。ただし、きょうの京都は最高気温37.9度の炎暑だった。
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 わたしが代表者をつとめる「筑波大学TAME研究会」( http://www.lingua.tsukuba.ac.jp/lgfr/tame/ )で先週、ブルガリア語の叙法・時制の絢爛たる体系について、たいへん興味ぶかいお話をしてくださった同僚の菱川さんが共著者としてくわわられた新刊のご著書、『ロシア語のリピーティング・トレーニング』をご恵投くださった。よけいなことだが、たまねぎ型の穹窿に、にこにこ顔がえがかれている表紙がかわいい。

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 じつはわたしは、ロシア語学習には何度か手をだそうとして挫折した経験しかないのだが、その原因を思うに、ひとつには、古式蒼然たる参考書しか見たことがないからかもしれない。
 『リピーティング・トレーニング』は斬新で、かつ懇切丁寧な説明がなされているようにお見受けした。
 「リピーティング」というと、いささか古く権威的な語学教育を想起してしまうひとがいるかもしれない。しかし、わたし自身が『パロールの言語学』(日本フランス語学会学会誌『フランス語学研究』50号別冊)の序文で書いたように、「近年さかんになったステレオタイプ理論やコロケーション研究、さらには認知言語学における用法基盤モデルなどの成果を参照するならば、言語は規則にもとづく推論によってではなく、記憶にもとづく模倣によってなりたっていることが理解できる」。その考えかたからしても、当該言語に典型的と思われる例文をよく練習することこそは、語学学習の王道である。
 菱川さんが加筆なさったというコラムやよみものが、語学学習のはげみとするにふさわしい、とてもよい滋味をかもしだしている。
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