日 録

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 きょうは、ある研究上のご相談に応じるため、夕刻、千住本町通りの « シャンテ » に行ってきた(わたしが知っている店ではなく、相手のかたに教えていただいて)。
 いま、 耐震工事で研究室がなく、放浪の身なので、どこで会ってもよいわけだ。
 古風で、それでいて心づかいのゆきとどいた、とてもよい雰囲気の店だった。コーヒーがおいしいことはいうまでもない。
 どこでもおなじようなチェーン店ばかりがふえたいま、このような店は貴重だ。
 北千住の駅からあまり遠くなくて、通勤途上に(電車をのりかえるついでに)立ちよることができるので、またこようと思う。

 高田渡の « コーヒーブルース » を連想した:


 ウクレレ奏者 tamamix によるカヴァーも:


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 「哲学者ジョルジュ・パラントの概説書がついに英語でも刊行された!」とよろこびいさんで註文して買ったのが写真右の Georges Palante という本。モーリシャスの Beau Bassin に本社がある、EQU Press という出版社から出版されたものだ。
 しかし、表紙に "High Quality Content by Wikipedia articles!" という表示があり、いやな予感がしてページをめくったところ、中表紙のうらに "All parts of this book are extracted from Wikipedia" という表記があった。
 なんと、ウィキペディアを抜粋してそのまま本にするという、他人のふんどしで相撲をとる商法だ。Wikipedia 自身が複製や再配布をみとめているので、違法というわけではないが、わたしにとっては新情報はまったくなかったし、まったく期待はずれな本だった。

 EQU Press は、類似の出版物を多く出している。
 というわけで、みなさま、EQU Press の出版物にはご用心召されますよう。
 まいつき22日の恒例(「ねこの日」)により、NHKの番組『0655』で「おれ、ねこ」と「わたし、ねこ」の2本だてを見ることができ、しあわせ。

 きょうは、かねてよりのよりの予定で、静岡県立富士高校に出張講義にゆくことになっていた。
 高校の教壇にたつのは、1990年の教育実習以来、じつに25年ぶりだ(当の富士高校では、うっかり「1991年以来24年ぶり」と言ってしまったが、これは計算まちがい)。
 出張講義はまいとし依頼がきているのだが、学類内で広報委員長や入試実施委員長など、べつの業務を負うていたので、筑波への転職から年数を経て、適齢期になっていたにもかかわらず、これまで一度も行ったことがなく、はじめての経験だ。
 富士高校は静岡県立高校では五指にはいる進学校で、ここから筑波大学にもほぼ毎年進学してきてくれている。

 東海道線の根府川あたりからみる太平洋は、いつもながら広大だ。

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 ふつうなら富士駅で降りるのだが、富士高校のほんとうのもより駅は、身延線で富士から2駅の「竪堀(たてぼり)」だ。
 「鉄っちゃん」のわたしとしては、これさいわいと、往路は身延線にのった。
 「鉄っちゃん」といいながら恥ずかしいことだが、身延線にのるのははじめてだ。意外と来る機会がなく、盲点というべきかもしれない。

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 富士から富士宮までは複線ということさえ知らなかった。これまた「鉄っちゃん」としては恥ずべきことだ。

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 竪堀駅に到着。

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 富士高校は、ここから10分くらいあるいたところにある。

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 会議室にむかえいれられ、窓口になってくださった先生とお目にかかる。なんと、わたしとおなじ筑波大学人文学類の卒業生で、わたしよりはお若い方だが、わたしがだらだらと長く在学していたこともあり、すこし在学期間も重なっている。どこかですれちがっていたかもしれない。
 また、富士高校の校長先生も筑波大学のご出身とうかがった。教職につくひとが多いというのは、筑波大学がその前身の東京教育大学からうけついだ伝統だったが、いまでは少子化で採用が減ったこともあり、教職志望のひとは激減した。さみしいことだ。

 きょうは北は東北大学から南は名古屋大学まで、そしてさまざまなテーマをとりまぜて、10の大学から先生がたをまねいておられた。
 生徒はあらかじめ題目と概要を示された10の講義のうちふたつをえらんで受講するということになっていたが、筑波大学からうかがったのはわたしひとりで、講義テーマが言語学というのもわたしひとりだったので、筑波大学に、そして言語学にいざなうような話をしようとつとめた。60分の講義を2度、のべ80人少々の生徒のみなさんにお話しした。
 さすがに秀抜な進学校で、みなさん関心も強く、熱心に聴いていただいたと思う。「若いということは、知識をスポンジのように吸収するということだ」というクリシェがあるが、まさにそのとおりの手ごたえがあった。
 また、質疑応答の時間にはするどい質問もいただき、たいへん感心した。さて、少しは筑波を志望してくださるかたがおられればよいが。
 後日、受講くださったかたがたが書くコメント用紙をわたしあてに送ってくださるそうで、こちらも楽しみだ。

 かえりは富士本町通りをあるいて、富士駅まで行くことにする。きくところによると、晴れていれば、この道のむこうに富士山の山体がきれいに見えるらしいが、残念ながらきょうはかすみがかかっていて、富士山はみえなかった。

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 25分くらいあるいて、富士駅に到着。ここから帰路についた。

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 かえりみち、田子の浦あたりからも、やっぱり富士山は見えなかった。すそ野がすこし見えるくらい。

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 今年度、大学院文芸言語専攻の広報委員長になってしまいましたので、そのお役目で、ゆうべは大学院説明会の業務がありました。
 例年ながら説明会にいらしてくださったかたがたはたいへんな熱心なひとばかりで、ことしも有望な院生が来てくれるよう、いのるような気もちです。

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 気をよくして、いくつか衝動買いをしました。
 ひとつは白水社の『スペイン語大辞典』。

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 耐震工事期間の仮研究室においてきてしまったので、見ながら書くことはできませんが、20年もかけてこのような浩瀚な辞書を実現したプロジェクトはとてもりっぱで、羨望の的というべきです。
 フランス語でこれに匹敵するかもしれなかった、そして編纂当時から鳴り物入りで宣伝されていた、おなじ白水社の『ラルース仏和辞典』は、「20年かけてこれかよ...」と天をあおぐようなしろものでした。

 もうひとつの衝動買いは、Google Nexus 7 に適合するという、サンワサプライのキーボードSKB-BTNX01です。
 質感がほんとうによく合致しており、はじめから Nexus 7 の一部だったかのようです。

 おもて(Nexus 本体)。

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 うら(じつはキーボードのうら)。

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 ひらいたところ。

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 これで、れいの Surface に類似した(けっして、かないはしませんが)使いごこちが実現しそうです。
 予定どおり、筑波大学の催事、「フランス週間」にいってまいりました。
 そしてなんとか、自分の出番はつとめてまいりました。
 立錐の余地もない大盛況でした。ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。
 会場内ではボルドーワインがふるまわれていました(わたしも出番のあといただきました)。

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 « シャトー・クーアン・ルージュ Château Couhins rouge » というワインで、筑波大学とボルドー大学の全学交流協定が成った記念に醸されたオリジナルワインです。しっかりとしたコクがあり、それでいて若々しい果実感もあるワインです。

couhin

 商魂たくましく、通販もしています(笑)。

 « シャトー・クーアン・ルージュ Château Couhins rouge »
 http://www.kakuyasu.co.jp/news/feature/201509_tsukuba/
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