日 録

 こどもたちが春やすみにはいったところで、大阪に帰省してきました。
 大阪も東京と同様、昼間は上着を着ないで外をあるきたくなるほど、あたたかくなっていましたが、桜の花はまだ三分咲きといったところでした。

P3285500

 帰宅したら、すでに打ちあわせの日時など、4月の始業時期のしごとの相談がメールで飛び交っていて、春やすみ気分にひたるいとまはありません。
 倉橋由美子の小説『夢の浮橋』のなかで、主人公の桂子が、一部の同級生について、「もともと卒業式のような晴れがましいところに出てこられるような連中ではありませんわ。あの人相風体からしても」(中公文庫版226ページ)という、毒のふくまれた発言をしている。
 晴れがましい場に似つかわしくないという点では、わたしもまったくそのとおりだと自覚している。きのうも書いたが、セレモニーは全般的に大のにが手で、なるべくそのような場はさけている。2006年の転任以来、卒業式の日に筑波に出勤したことは、たった1度しかない(2008年3月。そのときも、べつの用件があったから行っただけで、学位記授与式に出席したわけではない)。
 前任校では、卒業式や入学式の日に出勤(年によっては式に参列や登壇)しなければならなかったので、これがたいそう苦痛だったが、筑波に転任してからは、この義務がなくなったことがありがたい。

 しかしきょうは、人文社会科学研究科の広報委員会があり、卒業式当日にもかかわらず、筑波への出勤を余儀なくされた。わたしは現在、文芸言語専攻の広報委員だが、研究科の広報委員ではない。専攻の広報委員長が研究科の広報委員会に出るべきことになっているのだが、きょうは委員長が会議に出ることができないというので、わたしが代理で出席した。もっとも、4月からはわたしが専攻の広報委員長になるので、1か月さきどりした任務のような形になった。
 それで、せっかく筑波まで遠距離を出勤するので、いわば「ついでに」、はじめて人文学類の学位記授与式に出てみようという気になった。
 委員会がおわったあとに行ったので、正午からの人文学類学位記授与式にはすこしおくれたが、学類長の式辞のとちゅうから参会することができた。

P3255439

 学類長が卒業生のひとりひとりに学位記を手わたし、握手もするなど、簡素ながら親しみのこもった授与式だった。

 おわったあと、フランス語学でわたしが卒論を支援した卒業生たちといっしょに記念撮影をした。そのうちのひとりは、大学院に進学してくれるので、卒業、進学のお祝いのことばをのべるとともに、たがいに「4月からもよろしく」ということになった。
 今春卒業する世代は、2011年、大震災の直後に筑波大学に入学してくれたひとたちだ。つくば市は大震災の被災地にも指定されていたし、事故を起こした福島原子力発電所に由来する放射線量が比較的高い地域ということもあり、この年は筑波大学に合格しても入学を辞退した学生がもっとも多かった。そんななかで、強い決意をもって学問をこころざし、あえて筑波に来た学生が集まったようで、実際、この世代の学生にはたいへんすぐれたひとが多かった。
 そのようなわけで、元来にが手なはずの卒業式に2日連続で出席しても、こころは晴れやかであった。

 2003年3月、わたしのホームページにつぎのようなことばを書いたが、この気もちはいまでも変わらない。

 卒業式できかれる公式のあいさつは、往々にして、大学生活が勉学と課外活動の密度にみたされていたことをもって「有意義」であったとするものですが、これには違和感をおぼえます。学生時代が、「ながい夏休み」や、「なまあたたかい寝床」であったとしたら、なにが悪いのでしょうか。ふんだんに時間があり、おちついて考えごとができる。これ以上「有意義」な何がありましょう。わたしはいまだにそれが理想です。ともあれ、卒業生のみなさん、おめでとうございます。
P3245428

P3245426

 拙宅では、白水仙が満開に咲いた。
 例年、3月中旬には咲いていたので、ことしは遅いようだ。
 ただし、ここ3年ほど連続して遅いので、ひょっとすると新たな標準になりつつあるのかもしれない。

 黄水仙は例年白水仙よりおそく、4月に咲くので、まだつぼみもかたい。

P3215276

 きょうは晴れたが、はだざむい。
 息子の小学校の卒業式だったので、朝8時40分から小学校に行ってきた。
 中学校の制服がブレザー型のもので、卒業式にふさわしいということで、それをはじめて着て卒業式にのぞんだ。
 息子は緊張したようすだったが、ともだちといっしょに、たのしくすごしていたようだ。
 卒業式は式典そのものが2時間半くらいかかった。歌がたいへん多く、さながら長編ミュージカルのようだった。
 わたしはセレモニーのたぐいはたいそうにが手で、簡素におわるのがいちばん、と思っていたが、「見えない翼」「旅立ちの日に」をつづけて卒業生がうたうと、不覚にも涙腺がゆるんだ。
 とくに「見えない翼」は、ひとり立ちできそうで、それでいてこころもとないような、ぎりぎりのころのこどもたちと重なりあうようだった。
 式典がおわったあと、在校生が校庭にアーチをかけておくりだし。すっかりおわると、12時15分ころになっていた。

 昨春、娘が幼稚園を出て小学校にはいったときにも、もちろん基調としてはうれしかったが、その一方で、幼年時代を足ばやにかけぬけてしまい、制度に組みこまれてゆくことがすこしさみしいような気がした。
 今春、息子が小学校を出て中学校にはいることについても、度合いはちがっていても、こどもとしての日々を終わらせ、おとなの似すがたを要求されるようになることに対するさみしさがある。
 また、若干の不安もある。一般に、男の子はとしのわりにおさないというが、息子はとくにおさなく、いまでも妻やわたしに子犬のように甘えることがあるほどだ。
 ますます生きづらくなってゆくであろう今後の社会で、この純真な子はどうやって生きてゆくのだろうか、などという心配をする。
 しかし、わたしもどちらかというと、おくてなタイプだったので、この心配は多かれすくなかれわたしの両親がわたしに対していだいた心配でもあっただろう。
 わたしはたまたま、偶然の幸運にめぐまれたらしく、社会的巧緻性の欠落にもかかわらず、まがりなりにもたのしく、研究者として身を立てることができている。ありがたいことだ。
 これから、社会はますます格差が拡大し、予期せぬ危険もふえつづけ、こどもたちのあゆむ人生はますます確率化してゆくだろう。そのとき、一定の対処さえしていれば生きてゆけるというような、つごうのよい方途はほとんどないような気がする。
 それなので、こどもたちには、わたし以上の幸運にめぐまれるよう、いのるような気もちにならざるを得ない。
 はなはだプリミティヴなことを書いているようだが、これはおおよそ、あらゆる親がほとんど動物的な本能によって思うことだろう。
 おめでとう。そして、これからも元気で、ちからづよくあゆんでほしい。
 きょうまで4日間、そのうち前半は嬉々として、後半はやむをえず、いちども自宅にもどらず、いわゆる「ノマド生活」をおくったので、以下に記録をのこしておく。

2015年3月10日(火)
 わたしが世話人のうちのひとりをつとめている、日本フランス語学会の研究促進プログラム「パロールの言語学」の第3回研究会が福岡で実施されるので、福岡にむかう。
 福岡へは2013年12月以来1年3か月ぶりで、通算6回めの来訪(福岡大学にかぎっては3度め)。
 研究会の告知を以下に貼りつけておく。

日本フランス語学会研究促進プログラム「パロールの言語学」第3回研究会@福岡

日時:3月10日(火)13時から17時ころ
場所:福岡大学中央図書館大学院6階「講義室8」
地下鉄七隈線「福大前駅」下車 : 中央図書館の裏手の入り口よりエレベーターをお使いください

http://www.lib.fukuoka-u.ac.jp/access/map/index.php

司会 : 川島浩一郎 (福岡大学)、山本大地 (福岡大学)

プログラム内容 :

日野真樹子 (西南学院大学非常勤;プログラムのメンバーではありませんが、今回は発表者として参加くださることになりました)
「談話マーカーのlàについて」(司会 : 山本大地)

杉山香織 (西南学院大学)
「CEFR準拠の教科書におけるn-gramsの特徴とCEFR-Jの記述文の対応 」(司会 : 川島浩一郎)

山本大地 (福岡大学)
「情意形容詞の情意をめぐって」(司会 : 川島浩一郎)

川島浩一郎 (福岡大学)
「メトニミ,メタファと区別の解消」(司会 : 山本大地)

——————————
日本フランス語学会研究促進プログラム「パロールの言語学」世話人:
大久保朝憲(関西大学)・川島浩一郎(福岡大学)・酒井智宏(早稲田大学)・渡邊淳也(筑波大学)

 きのうからの天気予報では、きょうの福岡は「雪」と予想されていたが、さいわい、滞在中はほとんどずっと晴れていた。しかし、寒いことにはちがいない。通りがかりに目にはいった、天神のまちなかにある温度計は1.6度を示していた。
 地下鉄七隈線にのるまえに、七隈線天神南駅にほどちかい大丸の一角にある « Aux Bacchanales » で昼食にキッシュをたべる(このあたりの行動は、もはやパターン化されている)。

P3105100

P3105102

P3105103

P3105106

 ちいさい、かわいらしい地下鉄で福大前へ。

P3105107

P3105110

P3105111

P3105113

 広大な福岡大学の構内へ。

P3105114

P3105115

P3105116

 研究会の会場は中央図書館の6階にあり、たいへん見はらしがよい。

P3105117

P3105118

 研究会では4人のかたがたの発表をうかがい、活発に、たのしく議論もした。発表者、参会者のみなさんが鷹揚迫らぬ、余裕のある方々ばかりで、とてもよい雰囲気の研究会だった。
 じつは、一昨日8日にもこのプログラムの研究会を慶應義塾大学で開催したばかりだが、プログラムのメンバーのかたで、東京からも福岡からも遠いところにおられるかたが両方に参加してくださったり、かねてより交流のある九州大学のスペイン語学者山村先生がきてくださるなど、にぎわっていた。

 研究会がおわったあとは、西中洲の « なぎの木 » にみんなで移動して、懇親会をひらく。
 さしみ、ごまさば、水炊きをたべながらビールをのむ。

P3105123

 よけいなはなしだが、玄界灘のさばは寄生虫アニサキスの種類が関東や東北とはちがっていて、内臓にしか寄生しないタイプなので、身を生でたべられるのだそうだ。地域でうけつがれた食の伝統には、ちゃんと根拠があるものだ、と感心する。

 アニサキス症とサバのアニサキス寄生状況(東京都健康安全研究センター)
 http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/health/webversion/web28.html

 18時まえから懇親会をはじめたので、たっぷり話しこんでも、21時すぎには解散。ほろ酔いで、ちょうどいいぐあいだ。
 はらごなしに歩いて博多駅ちかくのホテルにいこうとしたが、よく知っている大通りだけをあるいてゆけばよいものを、キャナルシティ―をすぎたあたりで、「大通りに出ずに内がわからいけば近道だ」という気をおこしてしまい、裏通りをあるくと、これが思いのほか斜めに走っていたらしく、駅前をおおきくはずれて、住吉というところまで来てしまう。
 その後のリカヴァリーもわれながらたいへん稚拙で、1時間以上さまよい歩いたあげく、めざすホテルについたのは22時30分ころだった。いい運動になった、とおもうことにする。
 部屋に身をおちつけ、パソコンでメールをひらくと、いま、いま北海道がたいへんな悪天候で、きょうは飛行機がほとんど全面的に欠航しており、12日の後期入試を北海道から受験するひとたちが当日には来られないおそれがあるので、場合によっては特別な対処が必要になる、という知らせがきていた。別途実施する場合のための予備問題も用意してあるむねを返信しておく。あとは明日、北海道からの飛行機がとぶことを祈るばかりだ。もちろん、わたしが乗る福岡からの飛行機も。

2015年3月11日(水)
 ホテルからチェックアウトして、博多駅地下街の、朝10時から開いている « めん吉 » で、朝食・昼食兼用にとんこつラーメンをたべる。博多ラーメンの店らしく、からし高菜が食べ放題なのもうれしい。

P3115126

 食事をすませたら、博多駅のコンコースをとおって筑紫口にまわり、近所のカフェでコーヒーをのむ。
 これもまたパターン化した行動だが、筑紫口ちかくのみやげ物コーナーで、明太子と、からし高菜を家族へのおみやげに買う。

P3135215

P3135217

 すぐあとでもいうように、これから自宅に直接もどるわけではないので、明太子はクール宅急便で送ろうかとおもったが、きょうは寒いし、つくばについたら研究室の冷蔵庫に入れておけばよいので、自分でもってかえることにする。
 正午ころ博多駅を出て、地下鉄で福岡空港へ(たまたま、JRから直通の便で、JRの車輌がきた)。

P3115130

 わたしは飛行機がにが手なので、国内出張ではまず乗らないが、じつは今回は、復路のみ例外的に飛行機にのることにした。明日からの後期入試にまつわるしごとにそなえ、きょうは自宅によらず、つくばに直行して前泊するつもりなので、さすがに移動時間を短縮しようとおもったのだ(<たまには合理的に考えるのか、といわれそう)。

P3115131

 福岡空港は博多から地下鉄でわずか2駅だ。大都市で、これほどまちの中心に近い空港はめずらしい
 そのかわり、滑走路が1本しかないので、なにかの拍子で飛行機がおくれると、連鎖的にすべての飛行機がおくれる(わたしの乗る便もおくれた)。
 地下鉄駅から遠いほうのターミナルだったので、けっこう長い距離をあるいたが、自動チェックイン機に予約番号を打ちこむと、瞬時に搭乗券がでてきた。

P3115134

 Jetstar GK506便、成田ゆきだ。
 これをえらんだ理由は、ふたつある。(1)羽田におりるより、成田におりるほうが、つくばに近い。(2)LCC に乗ったことがないので、ためしに乗ってみたい。
 早めに(正月休みに)予約したおかげで、料金は税込みで8490円と安い。福岡と関東をつなぐあらゆる交通機関のなかで最安値ではなかろうか。飛行機利用の場合、出張旅費は領収書ベースで実費払いなので、わたしは公費支出を節減する模範的な教員ということにもなる(笑)。

P3115139

 座席に腰をおちつけると、LCC だからといって居ごこちがわるいわけではなく、一般の航空会社の便とくらべても遜色はない。もっとも、最前列をとったので、ほかの席とは快適さがちがうかもしれない。
 定刻13時10分から20分おくれて、13時30分ころに出発。
 滑走路からそのまま飛ぶと博多湾にでるが、上空でほぼ180度旋回して、香椎のあたりからふたたび陸のうえをとぶ。

P3115155

 ほどなく、雲を下に見るようになる。

P3115156

 赤ワインをたのんだ。これが LCC の特徴だが、のみものがほしいときは、そのつど購入しなければならない。しかし、トータルでももちろん安あがりなのはいうまでもない。

P3115158

 ずっと太平洋上を飛んできたが、高度をさげると、利根川の河口や、銚子のまちが見えてくる。

P3115164

 九十九里のあたりで陸地のうえに進入するが、ほどなく、霞ヶ浦の広い湖水のうえをとぶようになる。

P3115171

 筑波山の双峰や、土浦のまちがみえる。

P3115173

 めでたく成田に着陸。出発のおくれとおなじく、定刻より25分ほどおそかったが、快適な移動だった。

P3115184

 成田についてからメールをひらくと、きのう心配されていた北海道からの飛行機が、きょうはいずれも欠航せずに飛んだので、明日の入試では北海道からの受験生に特段の対処は不要になったという知らせがきていて、安堵した。
 つくばでは、れいによって大学会館宿泊施設にとまる。

P3125206

2015年3月12日(木)

P3125203

 後期入試当日。試験そのものは午前と午後に120分ずつ、合計2科目だが、準備、あとかたづけなどあり、8時50分から16時ころまで試験場本部で勤務。さいわい、大過なくおわった。
 きのうまでの出張の報告書を書き、提出する。
 いま、文芸言語専攻長室が引っ越しの準備中なので、同僚の先生方数人といっしょに、わたしも手つだう。古い資料を、廃棄・機密廃棄・保存の3つにわける。それらを判断するにはおおよその内容がわかる程度に目をとおさなければならないが、1990年代、わたし(や、その場にいた複数の同僚)が院生だったころの(院生に関する)資料もあったので、なつかしいような、はずかしいような、みょうな気分になる。

 18時すぎに « 百香亭 » にゆき、夕食に回鍋肉をたべる。

P3125205

2015年3月13日(金)

P3135212

 ノマド生活の最終日。
 朝から、昨日の入試の採点・集計業務の裏方をつとめる。
 ありがたいことに、学類としてするべき作業は16時ころ、とくに問題なくおわった。
 来週、各レヴェルでの会議に提案者として出なければならないが、実質的にはその来週までで、これまで2年間つづいた任務がおわろうとしている。
 わたしのような粗忽者が、寸分の間ちがいもゆるされない入試にまつわる委員をになうことは、おそろしい事態だったが、もちろん、ひとりでしごとをするわけでなく、つねに複数の関係者のかたがたとともに確認しながらだったので、なんとかここまで来ることができた。あと少しだが、出口がみえてきたことで舞いあがることなく、慎重をむねとして取りくみたい(このようなことを言っても似あわないところが、元来は不適任であることを示している)。

 自宅にもどり、こどもたちと再会すると、やっとこころの底から安心する。
P3055070

 晴れ。先週の前期入試にまつわるいくつかの会議がきのうからつづいていたが、わたしが出るべきものはきょうが最後なので、出勤する(もっとも、前期入試関係のしごとがおわっただけで、後期入試関係のしごとは3月第3週までつづく)。

P1254996

P1254999

 きのうまでつかっていた携帯電話が、2009年に購入した W-Zero 3 [ES] Advanced というもので、かなりの老兵だったが、しごとのつごうで、後期入試がおわるまでは、使いかたによく慣れた携帯のほうが急な連絡にもまごつかずに対応できるだろう、ということで使いつづけていた。
 いまとなっては稀有の、物理的キーボードをそなえたもので、メールなどを打ちやすいのが好きだった。シャープが同様の機種を作りつづけてくれていたら、またつぎも買ったかもしれないが、いまはいわゆるスマートフォンへと画一化がすすんでしまった。
 また、Windows Mobile という、これまたいまはないOSをつかっていて、Microsoft Office のモバイル版など、アプリも多く、初代 W-Zero 3 が2006年に出たことを考えると、« スマートフォンのさきがけ » ともいえる一連の機種だった。

 しかし残念ながら、ここにきて、ひとばんぢゅう充電しても電源がはいらなくなるなど、さすがに力つきてしまったようなので、これを解約した。
 今回解約した携帯のまえにつかっていたのは、忠実にも初代の W-Zero 3 で、それもあわせると2006年から9年間、Willcom とその後継の Y!Mobile とつきあいがあったことになる。
 もっとも、Pocket Wifi のルーターは今後も使いつづけるので、Y!Mobile と完全に無縁になるわけではない。

P3055090

 すでのこのブログにも書いたことがあるように、タブレットをつかって、Android にある程度慣れてきていたので、あらたに Android のスマートフォンを使いはじめることにした。

P3055074

 きょう、会議がおわったあと、渋谷スペイン坂にある freebit mobile のアトリエ(写真左手、「スマホを変えるスマホ」という看板のあるところ)にゆき、かねてより目をつけていた PandA (3rd lot) を買ってきた。
 アトリエ atelier とは工房のことだが、お店のことをアート感覚でそのようによんでいる。お店のかたがたもみな親切で、極力、スマートフォン初心者にも敷居の高さを感じさせない配慮をしてくださっているようにお見うけした。
 (どうでもよいことだが、スペイン坂にくるのは、例の駒場でのしごとの同僚たちと、ここにあるスペイン料理店 « びいどろ » に飲みに来て以来、4年ぶりだ。だいたい、駒場でのしごとの任期がおわってからは、渋谷にはめったに来ない。)
 http://freebit.jp/ から、以下に仕様や性能諸元など、基本的な情報をぬき書きする。

<基本プラン>http://freebit.jp/price/
パケット使い放題(*1)plus基本通話料
  月額 1,000円(税抜)
plus端末代
  24,000円(税抜)
24回払いの場合
  1,000円(税抜)/月(*2)
端末代含めて 月額2,000円(税抜)〜(*2)( *3)
*1 短期間における大量通信や長時間通信は制限させていただく場合があります。
*2 クレジットカードの分割払い(24回)にてご購入いただいた場合。別途、カード会社ごとに定められた手数料がかかる場合があります。
*3 内訳:基本プランのご利用で1,000円(税抜)+端末料金24,000円(税抜) 24回払いで1,000円(税抜)〜
* 初期費用3,000円(税抜)、ユニバーサルサービス料、通話料が別途かかります。

<基本プランで提供しているサービス>http://freebit.jp/service/
データ通信サービス
  ドコモ網を利用した500Kbps〜600Kbpsの安定した通信を利用できます。
  PandAなら、FOMAプラスエリアでもご利用いただけます。
電話サービス
  050番号でかけられるIP電話をご利用いただけます。
  070/080/090番号をご利用になりたい方には、3G音声オプションをご用意。
IP電話サービス
  IP電話サービスのご利用は基本プランに含まれています。
  IP電話同士、freebit mobile同士はもちろんのコト、固定電話にもお得にかけられます。
  緊急通報はできませんが、110番・119番へダイヤルすると最寄りの警察署・消防機関等の番号へ電話できます。
  ご利用になる場合は、別途通話料がかかります。

その他、基本プランでご利用いただけるサービス
Wi-Fi(無線LAN)
  PandAには、Wi-Fi機能がありますので、簡単な設定でご利用いただけます。
  また、安心オプションをご契約いただくと、全国約47,000か所のWi-Fiスポットをご利用いただけます。
テザリング
  スマートフォン・タブレットの無線LAN・USB機器を利用して、パソコンやゲーム機器からインターネットに接続できます。
インターネット メール
その他人気のSNSアプリもバッチリ!
便利なオリジナルアプリも!

<端末仕様>http://freebit.jp/device/
名称
  freebit PandA
寸法
  高さ:151mm 幅:77.5mm 厚さ:9.5mm
重さ
  189g
ディスプレイ
  960×540ピクセル 5.5インチ液晶
カメラ
  背面800万画素、前面200万画素、1080p動画撮影対応
システムOS
  Android(TM) 4.2.2、Google Play(TM)搭載
内蔵アプリ
  IP電話/freebit box/freebit one/マイプラン設定/アプリ/PandAホーム/あんしん設定/メッセージ/ブラウザ/マップ/電子書籍/ニュース/天気/FMラジオ/他
CPU
  クアッドコア 1.3GHz
メモリ
  ROM 4 GB(ユーザー領域2GB)、RAM 1 GB
  外部記憶領域 micro SDカード(最大32GB)
電源とバッテリー
  USB充電 バッテリー2500mAh
SIMカード
  micro SIM(デュアルSIMスロット対応: WCDMA/GSM)
同梱物
  充電器、micro USB ケーブル、クイックスタートガイド
携帯電話/ワイヤレス通信方式
  GSM 850/900/1800/1900, UMTS 800/850/1900/2100, HSDPA, HSUPA, Wi-Fi(802.11b/g/n) Wi-Fiダイレクト, Wi-Fiディスプレイ, Bluetooth 4.0(A2DP, AVRCP, BIP, BPP, DUN, FTP, HFP, HIDH, MAP, OPP, PAN, PBAP, SIMAP, SPP, HSP)

<アプリ>http://freebit.jp/app/
freebit one(メディア管理)
  1つのアプリで4つの機能。 写真、動画、音楽、メモ、ドキュメントなどのあらゆるファイルを管理。 スマホからだけでなくPCからもアクセス可能。
  月額無料
   ギャラリー 撮影した写真、動画はSNSに投稿したり、freebit oneの機能を用いてパソコンからすぐに見たりできます。
   音楽 パソコンから簡単に音楽を取り込んで、ミュージックプレーヤーでいつでも聴くことができます。
   ファイル freebit oneの機能を使えば、PandAがワイヤレスのUSBメモリに早変わり。ドキュメントを持ち歩いたり、必要ならPandAで開いたりできます。
   ノート メモなどを残しておく使いやすいノートアプリです。freebit oneの機能を使って、パソコンからいつでもどこでもアクセスして、キーボードを使って編集できます。
IP電話
  通話料金がお得なIP電話。freebit mobileユーザー間や、050で始まる一部のIP電話番号とは無料で通話が可能です。
  月額無料
マイプラン設定
  高速チケットをアプリ毎・日毎・月毎に自由に割り振ることで、自分の使い方にぴったりのプランがいつでも創れます。
  月額無料
freebit box
  1GBのオンラインストレージを無料で提供します。大切なデータのバックアップを取ったり、自分や他の人のパソコンとデータを簡単に共有できます。
  月額無料
アプリ
  freebit mobileのPandA専用のアプリや、その他のおすすめアプリなどこちらからインストールが可能です!また、PandA専用アクセサリも購入できます。
  月額無料
PandAライフログ
  健康状態を知る指標の一つである毎日の歩数を計測できます。
  日本人の1日平均+1000歩である男性9,200歩、女性8,300歩を目標に歩いてご家族やご本人の健康にお役立て下さい。
  月額無料
PandAホーム
  PandA専用のホームアプリです。各ATELIERへのお客様の声によりTENJINやスタイリッシュなどのテーマを選択可能です。
  PandA専用に設計していますので、シンプルで使いやすく、freebit mobileへの機能へアクセスできます。
  月額無料
その他のプリインストールアプリ
  ブラウザ
    大画面でネットを楽しめます。
    いくらネットを見ても、料金は定額のまま。
    月額無料
  マップ
    マップアプリを使って現在の位置や周辺の施設情報を確認できます。
    月額無料
  メッセージ
    メッセージアプリを使って、メッセージの交換ができます。
    月額無料
  Gmail®
    設定したGmail®アドレスがご利用になれます。
    月額無料
  メール
    現在お使いのインターネットメールアドレスがご利用になれます。
    月額無料
  YouTube
    世界的に人気の動画サービス、YouTubeのアプリを搭載しています。
    月額無料
    携帯回線で動画を試聴する場合、有料での速度切り替えが必要となる場合があります。
freebit mobile 専用オプションアプリ
  PandAファミリー
    「PandAファミリー」は、家族の安全を見守るためのオプションサービスです。
    お子様やお年寄りなどのご家族(被保護者)が今どこにいるのかといった位置情報を保護者が閲覧・管理したり、Google Playからのアプリのダウンロードを制限するなど、家族の安全と安心のためにfreebit mobileが独自に開発したオプションサービスです。
    月額無料
  100万本のアプリがあなたを待っています。
    スマートフォン世界シェアNo.1のAndroid搭載。
    コミュニケーション、仕事、学び、ゲームなど、数えきれないほどのアプリがあなたを待っています。


 いわゆる MVNO であることもあり、IP電話(050ではじまる番号)だが、なんといっても、そのおかげで月々の利用料金が安いことがいちばんだ。 
 かつて、この種の端末は、「ほぼスマホ」(®Biglobe)などとよばれ、あきらかに質のおちるものとしてあつかわれていたものだが、じつは妻がひとあし先に昨秋から freebit mobile を使いはじめていて、IP電話の通話品質もあがっていることがわかったので、比較的安心して購入にふみきることとなった。freebit mobile どうしの通話は無料だ。
 SIM カードには080ではじまる番号も付与されているので、SMS もつかえる。
 スマートフォンを単体でつかうひとなら、「大量通信や長時間通信は制限する」というのが気になるところだろうが、わたしは上でふれたルーターをつねにもちあるいて併用するので、問題はない。ルーター経由でつなげれば、アプリのダウンロードや動画視聴もスムースだ。また、自宅や職場では、もちろん無線 LAN につなぐ。
 そのようなことから、これは自分には向いていると考えた。

 袋や箱のデザインもうつくしい。

P3055077

P3055078

 同梱物一式。

P3055080

 サイズは5.5インチと、スマートフォンとしては大きい。iPhone 6 plus の大きさとほとんど同じ。これは、老眼になりかけのわたしとしてはありがたい(笑)。

P3055091

 JPGの画像を用意すれば、それを印刷して、オリジナルの保護ケースをつくってくれる。
 わたしはできあいの画像のなかで、青空のものが好きだったので、このケースをもらってきた。

P3055081

 ケースを装着したところ。

P3055082

 内蔵ストレージは4GBと少ないが、マイクロSDカードを挿入できるので、さっそく32GBのものを入れた。さらにクラウドストレージもあり、こちらは通信量無制限なので、データはどんどんそちらにおくっておくとよい(パソコンからもアクセスできる)。

P3055073

 その他、だいたい Nexus 7 に準じて設定をしたが、やはりおなじ Android でもヴァージョンがちがううえに、PandA 独特のちがうところがあり、習熟するには時間がかかりそうだ。
  <201502| 201503 |201504>