日 録

 大みそか。快晴で、日中はあたたかい。

 前回までは年末から正月にかけて、そして今回からは年末にまとめて開催されることになた≪京急鉄道フェア≫に行きたいという息子につきそって、8時すぎに自宅を出て、横浜の上大岡にむかう。
 京急百貨店の開店前から入り口で待機し、10時の開店と同時に7階の催し物会場へ。
 前回まで3回連続して観客席からたのしく観戦してきた≪エアトレイン大会≫の出場権を、今回はとりに行くことにした(「エアトレイン」とは、この場合は空港行きの鉄道のことではなく、鉄道の音を肉声で再現する競技だ。鉄道のまねなんて、いささかこどもじみた行為に思えるが、大の大人も真剣にとりくんでいる)。
 前回からはじまった方式で、先着20名に出場権があたえられるが、無事、エントリーナンバー14をもらうことができた。

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 大会は正午から2時間ほどなので、早めに昼食をすませることにする。

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 スーパーベルズのみなさんのステージを11時すぎころまでみてから、10階にあがり、≪ラ・ピアッツァ≫で白菜とアンチョビのスパゲッティをたべる。

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 窓ぎわの席から、うねるような丘陵地帯に陽がさしているのをみるのは、なかなかさわやかだ。

 11時40分に出場者の招集がかかっているので、ふたたび会場へ。テレビ朝日の≪くりぃむクイズ ミラクル9≫の取材がきていたので、この大会の模様は後日テレビでみることができるかもしれない。
 大会はすこしおくれてはじまる。今回は全般に前回より出場者の年齢層が下がったようだ(成人年齢を越えているひとは3人くらいか)。
 しかし、実際にはじまってみると、小学生・中学生とおぼしき参加者もたいへんな技巧を披露しており、競争の水準はむしろあがっている。
 息子は京急品川・泉岳寺間というお題で、いつもどおりのエアトレインを披露できたように思う。
 14時をすぎ、表彰式。優勝者をふくめて入賞は6わくある。
 「京急百貨店賞」のエントリーナンバーが発表されたとき、息子はおどろいて、すこしまわりを見まわした。そのあとまちがいなく、息子の名まえがよばれた。
 ふたたび壇上にあがって、息子は、京急百貨店の店長さんから賞をうけとり、感想をきかれていたが、「賞がもらえるとは思っていなかったので、うれしいです」などと、顔を紅潮させてこたえていた。
 賞のなかに、京急百貨店の商品券(3万円)がふくまれていたので、息子はさっそくその一部をつかって、オルゴールなど、鉄道グッズを記念にもとめていた。

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 その他の商品として、地元のひとだけに配られたという、蒲田駅付近高架化記念乗車券、

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 京急でつかわれていたつり革、

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 そして、クリアーファイルをいただいた。

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 わたしも息子同様「鉄っちゃん」なので、幸運な受賞がよろこばしいことはいうまでもないが、父親としては、息子が自分の好きなことで、緊張しながらもそれなりのパフォーマンスをし、審査にあたる方々からも評価をしていただけたことは、よりひろい意味でも自信をもつ機会にもなっただろうと、ほんとうにうれしく思う。
 主催者、関係者のみなさま、ありがとうございました。

 * * * * *

 さて、きょうでことしも終わりなので、このブログの更新も今回でことし最後になります。
 わたしは循環性気質で、ながねん精神的な浮沈が大きかったのですが、この1年をふりかえると、一度も失速らしい失速を経験せずに終えることができ、とてもよい年でした(20年以上、これほど精神的に好調な年はありませんでした)。
 これはひとえに、日常的に接することのあるひとのおかげだと思います。ありがとうございます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 みなさまも、どうぞよいおとしをお迎えください。
 修士論文・卒業論文・学会誌の論文の査読、そして来春発刊予定の著書の校正をはじめとして、かかえこんでいる≪宿題≫はたくさんあるものの、年内の出勤はおわったところで、ひとまずは骨休めをしようと思い、きのう(27日)からきょう(28日)にかけて、妻とこどもたちとわたしの4人で、信州の野沢温泉に行ってきた。

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 往路、長野駅で飯山線にのりかえるときには晴れていたのに、飯山あたりから雪がふりだし、けむるような吹雪になる。

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 線路からすぐに見降ろせるはずの千曲川も、煙幕のような雪でさえぎられている。

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 戸狩野沢温泉駅につくと、プラットフォームがふきさらしで、(ほかのひとはあまりさしていない)傘をさす。

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 戸狩野沢温泉駅から野沢温泉まではバスで15分くらい。

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 終点の真湯(しんゆ)でバスをおりると、硫黄のにおいがして、温泉地に来たという気分になる。坂道を用心してのぼりおりし、予約していた宿にむかう。

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 熊の手洗(てあら)湯に隣接し、この源泉を内湯にひきこんでいる唯一の宿、≪てらゆ≫に泊まる。≪てらゆ≫も≪てあらゆ≫の音便ではなかろうか。
 野沢温泉に行ったことのあるひとから、どこの湯もたいへん熱いが、熊の手洗湯だけはぬるめだと聞き、それもあってここに来ようとおもった(こんなことをいうと、温泉に行く資格がないといわれるかもしれないが、わたしも妻もこどもたちも、熱い湯はたいへんにが手だ)。

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 宿の夕食。なにをたべてもおいしい。ふだんは食の細い娘も、にわかによく食べる。

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 4組の客が泊まっているようだが、野沢温泉はスキー場でもあるので、われわれ以外はみなスキー客だ。しかし、温泉地の風情のおかげか、全体的に落ち着いた雰囲気で、スキー客でなければ肩身がせまいというようなことはない。
 食後、いよいよ温泉につかる。湯は絶妙なあたたかさで、たいへんここちよい。

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 28日の朝。たいへん寒いはずだが、あまり寒く感じない。東京とは寒さの質がちがうようだ。

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 7時ころ、朝ぶろをあびて、7時半から朝食。

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 10時、宿をチェックアウトして、野沢温泉をあるきまわる。しばらくすると、ありがたいことに、よく晴れてきた。

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 麻釜(まがま)を見にゆく。麻の皮をむくとき、ここで湯にひたしたことからその名まえがついている。つけるまえの野沢菜をさらしたり、温泉たまごをつくるのに使われている。

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 野沢菜発祥の地、健命寺にもたちよる。すべりそうな坂道をのぼったが、本堂は屋根からおろした雪でふさがっていて、近づくことができない。冬はだれも来ない、という想定なのかもしれない。

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 まちの中心におりて、野沢菜などのみやげものを買い、大湯通り≪庄平そば≫でざるそばをたべる。思いのほかやわらかで、いくらでもたべられそうなおいしさだ。

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 正午すぎのバスで野沢温泉を出る。

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 来るときは暗くて、よくみえなかった千曲川をわたると、すぐに戸狩野沢温泉駅だ。

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 きのうと同じく、列車は千曲川にそって走るが、きのうとちがって晴れているので、印象がまったくちがう。

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 長野駅で途中下車して、1時間ほど待つので、善光寺にゆく。駅前から大門前にゆく、古風なよそおいをほどこしたバスにのる。

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 バスをおりると、ここからを参道といってもよさそうなところだが、実際には駅のほどちかくから2kmも参道はつづいている。

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 線香のけむりをあびて、本堂へ。

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 来たときと同じバス(類的同一性ではなく個的同一性!)がきたので、それにのって長野駅にもどる。

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 長野駅前は善光寺口側が再開発をしていて、いまは工事現場をぬうような通路をとおらなければならない。

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 長野からは新幹線で上野か東京に出るのが通常の経路だが、あえて松本まわりで帰途につく。しかも、長野から松本までは各駅停車にのる。
 お目あては姨捨(おばすて)駅。スイッチバックの駅で、しばらく停車する。この駅からながめる千曲川流域の絶景をこどもたちにも見せてやりたいとおもっていた。
 しかし、かつて113系で運転していたころは自由にプラットフォーム(展望台まである!)におりられたが、新型車両になって運転がワンマン化され、下車は運転席のわきの出口に制限されているので、車内からながめるしかない。その点はやや残念だった。

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 松本からは≪スーパーあずさ28号≫にのってかえった。松本駅のプラットフォームで、息子が小学校の同級生と偶然会い、おどろきの声をあげていた。

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 かねてより予定していたように、関西フランス語研究会での発表のため、関西大学へ。
 阪急淡路駅の構内には、とりたてて「関西大学へお越しの方は、、、」という案内があり、巨大な大学であることを思わせる。

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 関西大学付近に行くのは、1988年の正月に友人たちとの集まりで行って以来、約26年ぶりだ。
 阪急電車の小豆色(公式には栗色)の車体がなつかしい。

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 会場の≪尚文館≫(大学院棟)。

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 研究会の教室の窓からのながめ。

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mini-symposium(ポスター部分クリックで拡大)

 今回の研究会は英語の懸垂分詞とフランス語の主語不一致ジェロンディフという、類似した現象の対照研究がテーマだ。
 共同発表者の早瀬尚子さんとわたしは、30年まえ、高校1年のときにおなじクラスにいた(席がえでとなりになったこともある)古いともだちで、いまは英語とフランス語というちがいはあっても、同様のテーマで研究をしているという、奇遇なご縁だ。
 発表は早瀬さんによる第1部、渡邊による第2部、そして初めてのこころみとして、比較可能な事例をめぐって2人が交互に話す第3部という構成だった。
 とくに第3部は、いわば「ぶっつけ本番」だったが、早瀬さんの柔軟な対応のおかげで、うまくいったと思う。

 おわったあと、関西大学の正門にほどちかい、≪CAPE COD≫という店で懇親会。
 ビールをのみながら、議論のつづきもして、たいへん楽しい思いをした。

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 ことしは4月に日本フランス語学会、9月にフランスのアンジェでの学会、10月に福岡大学での講演会、そして今回の関西フランス語研究会と、学外での研究発表を4回したので、わたしとしては多かったほうだ。
 もっとも、その程度で「多い」といっていては、生産性の高い同業者のかたがたからは笑われるかもしれないが。
 くもりときどき晴れ。年末のころの寒さだというが、わたしの体感的にはこれくらいがちょうどいい。
 月曜の恒例により、非常勤出講先の白百合女子大に出勤。学内は紅葉がちょうど見ごろになっていた。

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 これに対して、つくばの紅葉は、ことしはあまりに急激に寒くなった(まさに、「夏から直接冬になった」)ので、じゅうぶんに色づくまえにかわききった感じで枯れてしまった(下は先週とった写真)。

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 しごとがおわったらそそくさと帰宅し、今週末の関西大学での発表の準備をしたり、来週が最終しめきりの原稿をしあげたりしている。あいかわらず、まあまあいい気分。

 先月、ジョルジュ・パラントに関する博士論文をもとにして出版されたとおぼしき2巻本、

 が出版されていたことに気づき、註文しておいたのが、最近とどいた。
 冬休みに読みたいものだが、ほかのしごともたまっているので、どうなることやら。

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 きょうはフランス語学会の編集委員会と、そのあと年度さいごの例会がつづくので、それらに参加するた茗荷谷へ。
 来年度からフランス語学会の会場校が変わるので、茗荷谷に定期的に来る機会があるのはあとわずかだろう(年度内の委員会のみ)。

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 13時から15時まえまで委員会、15時から18時まで例会。
 おわったあと、茗荷谷駅をへだてて反対側にある筑波大学の文京キャンパスで土曜の夕方、教職科目を受講している(そのため、ざんねんながら、学会例会にはほぼ恒常的に来られない)大学院生と、駅前の≪サンマルクカフェ≫でまちあわせて、質問を受けたり、議論をしたりする。熱心な院生で、2時間以上話していた。
 学会もあわせるとかなり長時間がんばったので、そのあと20時20分ころから、いっしょにおなじビルの3階に垂直移動し、九州料理店≪わん≫でもつ鍋をたべながらビールをのんできた。疲れがふきとび、終わりよければすべてよし、といった感情になる(笑)。

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 先週金曜、とまりがけで筑波にむかうまえに呼吸器科を受診していた。
 処方箋の期限が発行日をふくめて4日間なので、きょうはかならず調剤薬局に行って、薬をもらってこないといけない。
 処方箋、保険証、東京都の医療券(喘息の医療費は東京都が補助してくれる)、投薬手帳などをとりそろえて、いや、精確には、とりそろえたつもりで、出勤前に調剤薬局にたちよると、薬剤師がわたしの提出した書類を一瞥して、「これは処方箋ではありませんね」と当惑ぎみの声で宣告した。
 よく見なおすと、処方箋のつもりで準備しておいた書類は、利用した診療項目別に医療報酬の点数などが書かれた診療明細だった。言いわけめいた話だが、これが、一見したところでは、処方箋とたいへんよく似ているのだ(笑)。
 「処方箋がないので、出なおします」と告げて自宅まで走ってもどり、また調剤薬局まで走っていった。そのせいで、冬なのに汗だくになる。つくづく粗忽者だ。

 詳細ははぶくが、きょうはもうひとつ、こまった失敗をしてしまった。
 しかも、どうがんばって思いだそうとしても、失敗の原因に思いあたらない。
 入試業務のため、きのうまでの週末を返上して勤務した疲労で、脳みそまでくたびれているのだろうか。

 しかし、いずれも、自分で自分をこまらせているだけで、きょうのところは他人に迷惑をかけたわけではないので、まあ、よしとしよう。
 ...そんなことを言っているうちに、もっと重大なまちがいをおかしたらどうするのか、といわれそうだ。まるで、できのわるいこどもが説教をくらうのとおなじように。

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