日 録

 8月28日から29日にかけて、大井川鉄道の全線に「乗り鉄」に行ってきました。
 「乗り鉄」には、ことし3月にしなの鉄道、5月にひたちなか海浜鉄道に行ったときのように、息子とふたりで行くことが通例なのですが、今回は温泉宿に1泊するということで妻と娘もさそい、家族4人で行きました。
 以下は写真つきの記録です。

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 2013年8月28日

 新幹線で静岡へ。とちゅう、雪をかぶっていない富士山が頭だけを雲から出しているのがみえた。

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 在来線にのりかえて金谷へ。13時13分金谷着。大井川鉄道の駅に移動。

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「大井川あぷとラインフリーきっぷ」を購入。2日間有効で、新金谷より山がわでは乗降自由。井川まで往復すればそれだけでも元がとれる。
 ちなみに、大井川鉄道の路線は本線39.5km、井川線25.5km、合計65.0kmという、ローカル線私鉄としては堂々とした長さだ。

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 ここから千頭(せんず)までの本線で乗るのは、かつて、橿原神宮前や吉野にゆく近鉄南大阪線の特急で使われていた車輌だ。

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 沿線には茶畑が多い。山の斜面で茶を栽培している、というのが典型的なイメージだが、平地で、水田を作っていても不思議ではないような土地でも茶畑を作っているので、特徴的な土地利用のように思える。

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 ほとんどの区間で、大井川が間近にながれている。

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 14時48分千頭着。ここではのりかえ時間がみじかく、51分発の井川ゆきにのりかえる。
 山奥に入る井川線は、小ぶりな車輌で、山をのぼるときは客車4輌をディーゼル機関車で後押しする(くだるときは機関車が先頭)。
 のぼるときは、客車の先頭車輌が運転席つきの制御客車(クハ)で、ここからディーゼル機関車を遠隔操作するようになっている。

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 山奥の茶畑には、降霜防止の風車がついている。

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 とちゅうの「アプトいちしろ」駅で、最後尾に電気機関車を連結する。

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 ここから長島ダム駅までは(横川・軽井沢間の碓氷峠をこえる旧信越本線が廃止されてからは)日本唯一のアプト式鉄道区間で、井川線ではこの区間だけ電化されている。長島ダムが建設されるとき、水没する旧線を廃止し、高い位置に線路をつけかえたときにアプト式になった。最大勾配はじつに90パーミル(1000メートル進むと90メートルのぼる)で、日本一の急勾配だ。
 機関車とレールに歯車がついていて(ラックギアとラックレール)、これらがかみあうことで急勾配をのぼりおりすることができる。アプト式は、スイスのローマン・アプト(Roman Abt)氏の発明で、3枚の歯車の山と谷を少しずつずらして配置することにより、つねにどれかの歯がかみあっているようになり、けっして滑落しないよう工夫されている。

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 長島ダム。発電のみならず、利水、治水機能をかねそなえる多目的ダム。

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 長島ダム駅で、列車のすれちがいと、機関車のつけかえをする。

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 奥大井湖上駅。中州をつらぬいて、ダム湖をわたる橋梁上にできた駅で、観光スポットになっている。

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 湖のむこうにみえる灰色の小さな橋は、かつて大井川鉄道が走っていた旧線跡。いまはダム湖の水量がすくないので顔をだしているが、たいてい水没しているという。

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 16時7分、接岨峡温泉着。この便はここで終点で、これが終電。かつては5時台から20時台まで運転していて、通勤・通学にもつかわれていたが、いまは9時台から16時台までしか運転しておらず、生活路線としての機能はない。

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 温泉の宿泊施設、≪森林露天風呂≫の別館を予約していたので、さっそく宿にむかう。別館はまあたらしく、案内してもらった部屋はたいへん快適だ。
 部屋の窓からのながめ(駅のすぐとなりという場所だ)。

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 谷あいなので、日暮れが早い。山の上のほうにはまだ日があたっているが、このあたりは直接には日があたらない。標高も高いので、涼しい。
 この日の宿泊客はわれわれ4人だけで、貸し切り状態だった。
 さっそく露天風呂へ。ぬめり気のある湯で、紋切り型表現でいう「肌がすべすべ」になる。湯が熱すぎないのも、わたしにはありがたい。

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 豪華な夕食。川魚や野菜がとてもおいしかった。

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 夕食後にも温泉にはいり、いい気分になる。

 2013年8月29日
 6時半ころ目ざめて、さっそく温泉にはいる。わたり廊下に置かれた温度計をみると、18度まで下がっていた。このなかで露天風呂につかると、たいへん爽快だ。
 朝食もごちそうで、烏骨鶏の卵が濃厚な味だった。

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 宿のかたに駅まで見送っていただき、10時32分接岨峡温泉発の井川ゆきにのり、さらに山奥にはいってゆく。

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 秘境駅として知られる閑蔵駅。「クマ出没注意」と書かれている。

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 奥泉ダム。このあたりの大井川が、鉄道沿線ではいちばん川幅がせまい。

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 井川ダムがみえてくると、まもなく11時22分、終点の井川に到着。

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 おりかえすまでに1時間少々あるので、すこし歩いて、井川ダムをみにゆく。

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 中部電力の井川展示館という広報施設がダムを見おろす斜面にあり、入ってみる。ダム建設の経緯などがわかるようになっている。

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 コリン星からの来客?(まちがっていたらごめんなさい。わたしはこういうことにはうといので)

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 大井川水系のパノラマ模型。

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 模型の浜岡付近に、なにかをひっぺがした跡がある。
 電力会社の広報施設なので、ここに浜岡原発を示していたけれど、運転停止になったからとりはずしたのではなかろうか。

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 二酸化炭素の排出量がすくないことが、かつて、原発推進の理由にされていたこともあったが、水力発電はその点でもさらにすぐれており、好ましく思える(原発をとりわけ推進している電力会社の展示でさえ、その事実はみとめざるを得ない)。

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 井川駅にとってかえし、千頭ゆきの列車にのる。

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 往路では撮影できなかったアプト式機関車連結作業を、長島ダム駅では行きちがい待機を兼ねて停車時間をながくとるので、しっかりカメラにおさめることができた。

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 14時32分、千頭着。かねてより予約しておいた急行券と、自由席では無料の幼稚園児の娘も指定席を占有するため、新金谷までのこども用切符を買い(ほかの3人の乗車券は、きのう買ったフリーきっぷでOK)、蒸気機関車が牽引する≪かわね路2号≫にのりこむ。

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 千頭駅の転車台(ターンテーブル)。これは人力で回すタイプだ。

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 蒸気機関車がちからづよく煙をはき、新金谷にむけて出発。
 なつかしさも手伝って、旧型客車ののりごこちはよい(蒸気機関車が引いてはいなかったが、こどものころ、親戚のおじいさん、おばあさんたちに連れられて石鎚山に行ったとき、予讃線の旧型客車に乗ったことはある)。

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 途中駅でツアーの団体客が大挙して乗ってきたが、個人客とはちがう車輌を指定してくれていたので、半数は空席という、わりあいゆったりとした状態で汽車の旅を楽しむことができた。

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 車内販売でビールを買ってのむ。

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 大井川の川幅がだんだんひろくなってくると、新金谷が近い。

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 16時10分新金谷着。しばらく、機関車の入れ換え作業をみまもる。

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 転車台にのったので、回すのかとおもえば、そうではなかった(笑)。

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 16時32分新金谷発の電車に乗り、金谷へ。

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 金谷からは往路とおなじく、静岡まで在来線、静岡からは新幹線にのって帰途についた。

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 長年の念願だった大井川鉄道の全線に乗ることができ、温泉にもつかって、おいしいものを食べて、蒸気機関車のひく旧型客車の列車にものって、たいへん満足できる旅行だった。
 きのうまで3日間、まいとし恒例の軽井沢での研究会合宿に行ってきた。
 近年、軽井沢でもあまりしっかりと涼しくはなくなってきたようだが、それでも東京のような炎暑にみまわれることはないので、ひと息つくことができる。

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 この合宿は1981年以来つづいていて、ことしで第33回をかぞえる。わたしは2000年から参加している。
 ずっと世話人をしてくださっていた先生が、やむをえない事情で今回だけ欠席なさり、急遽わたしが代役をつとめることになったが、なんとか、これといった問題はなく終えることができた。
 会場は、いつもお世話になっている文化学園の文化軽井沢山荘。

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 この宿泊施設は食事がとてもおいしくて、夕食のときには酒もすすむので、案の定、かえってきたら体重がふえてしまっていた。これからは摂生するつもりだ(苦笑)。

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 きょうは夕刻、近所を散歩したら、川でよく見かけるカルガモが子づれになっていて、ほほえましかった。

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 実質的な夏やすみにはいってすぐのタイミングで(くらげが増えないうちに)、まとしの恒例により、こどもたちを連れて愛媛に行ってきました。

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 祖父が建てた家がいまは空き家で、そこを海の家にして、瀬戸内海でおよいだり、当日の朝あがったばかりの新鮮な魚やえびをたべてきました。
 こどもたちがなかなか海岸から帰りたがらず、2時間もあそぶのといっしょにいるのが、われわれ親はとしをとって、年々きつくなってきています。

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 紺碧の瀬戸内海を見なれたあとで、復路の飛行機のなかから灰色の東京湾を見ると、夢がさめたような心境になります。
 しかし、休暇とは名ばかりで、こちらでもいろいろと用事があるので、いたしかたありません。
 こよみの「立秋」をすぎてからかえってひどくなった炎暑は、愛媛でも東京でもおなじことですが。
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